指導:杏林大学医学部第二内科教授 石川 恭三 |
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肝臓の役割のひとつに、脂肪をほかの物質に変えて利用したり、エネルギーに変える働きがあります。そのため、肝臓にはふだんでもその重さの2〜3%くらいの脂肪がありますが、これが10%以上になった場合に「脂肪肝」といいます。その名のとおり肝臓に脂肪、特に中性脂肪がたまってしまった状態が「脂肪肝」なのです。 |
「脂肪肝」の原因とは? |
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脂肪肝には次のような原因が考えられます。
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アルコール性脂肪肝の場合に全身のだるさ、食欲不振などがあるほかには、特に症状は出ないのが普通で、ほとんどは健康診断の際、血液による肝機能検査や超音波検査で偶然に発見されます。 脂肪肝そのものは比較的良性の病気で、アルコール性の場合を除いては肝硬変へと進むことはまずありません。 しかし、脂肪肝が起こるような状態は、いずれ心臓や血管系の病気(心筋梗塞、動脈硬化など)を引き起こす原因になりかねません。食べ過ぎ、肥満など、脂肪肝を招く生活習慣を改善する努力が必要です。 |
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