健康交差点No.5 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
「好奇心を全開にして写真を撮り歩く」これが私の健康法
田沼武能(日本写真家協会会長)

イラスト 私は「生涯現役」をモットーとして、いつも10キロはあるカメラバッグをかつぎ、世界中の子どもやファミリーを撮り歩いている。写真を撮るには、好奇心と感性と行動力を必要とする。いいかえれば、頭も体もフルに働かさねばならない。結果として、適度に脳を刺激し、体を動かすことになる。自分の好きな仕事に取り組んでいるのだからストレスもなく、一番幸せな時間帯である。病気になる暇もない。その忙しさが健康につながっているのではないか。

 しかし、決して無茶はしない。体調に心配があるときは、すぐに診察を受けている。私の訪れる国々は途上国が多いこともあり、病気、体調には細心の注意を払っている。

 そんなわけで、私は特別な健康法をもっているわけではない。子どものころは病弱であった私が、写真を始めてからは大病もせず、仕事を続けていられることを幸せに思っている。

診察室から 「アメリカ型医療保険制度」でいいの?
 日本の医療保険制度は、WHOから「世界一平等」と高く評価され、だれでもどこでも自由に医師にかかれます。

 アメリカでは、国の医療保険は高齢者と生活困窮者のものしかなく、それ以外の人は、高額の保険料を支払って民間保険に入らなければなりません。そればかりか、最低の保険料さえ払えず、まったく保険に入っていない人が4千万人以上に達しているのです。

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