健康交差点No.40 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
基本が一番
モト冬樹(タレント)

 どうも私の家系は長生き体質のようです。両親とも80を過ぎてもボケもせず、どうにか生きておりますし、兄も喉のポリープの手術の時以外、私も50を過ぎた現在まで、一度も入院を経験したことがありません。

 というわけで、何か特別な健康法というのはありません。しいていうなら、ストレスを感じないように生活していることかな。人間、生きているだけでストレスはあるものですが、まず無理をしないこと。自然に生活できるよう心がけること。仕事でのプレッシャーや何か問題が起きた時、その状況を楽しむこと。さすがに若い時は、それがなかなかできませんでしたが(おかげで、その時のストレスは今、毛髪に表れております)。

 後は水分を取ること。暴飲暴食はしないこと。飲み過ぎた時は、翌日よく休むようにすること。 よく眠ること。と、基本的なことを大事にするようにしています。

 何でも基本が一番だと思いませんか?

診察室から 混合診療ってなに?(3)
 患者さんから勝手に余分なお金を取って、「健康保険」で認められていない投薬や治療をしようとするのが「混合診療」です。

 もし、その「投薬や治療」が、無効であったり、副作用があったりしたら、だれが責任を取るのでしょうか。

 一方、もし、その「投薬や治療」が、本当に良い医療であるならば、余分なお金を払う人だけのものとしないで、だれでも使える「健康保険」で受けられるようにすべきです。

 医療は、健康や命を守るためのもので、お金の有無で区別すべきものではありません。

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