健康交差点No.41 エッセー 診察室から 前号 目次 次号
大地の力をとりこんで
星野知子(女優)

 長年の付き合い、とあきらめてから早10年。私の肩こりは結構頑固なのです。肩だけじゃない、首も背中も腰も足も、いつもコリコリのコリッと凝っている。原因は分かっているのです。それは、都会暮らし。喧騒と空気の悪い東京が私の身体を固めるのです。それが証拠に秘境の地に行くと、とたんにすっきりと身体が軽くなる。例えばジャングルの中は、たくましい木々の「気」が満ちているんですね。その「気」を身体一杯に取り込むと、肩こりなんてどこかに吹き飛んでしまいます。

 不思議なのですが、草木の生えない砂漠でもそうです。何もなくても、大地は人を癒す力があるんですよ。時々そういう大自然の地に立って思い切り深呼吸をして、都会に帰ってくる。もちろん、また、すぐ身体は凝ってしまうけれど、それもまあいいでしょ。身体は正直です。肩こりは私のストレスのバロメーター、そう思って仲良く付き合っていくつもりです。

診察室から 混合診療ってなに?(4)
 いわゆる混合診療解禁の狙いは、自費診療を拡大して、公的保険診療を縮小させることにあります。自費診療の費用が大幅に膨れ上がれば、お金がない人は、医療が受けられないことになります。医療は社会的共通資本です。だれもが、平等に、適正な医療が受けられるようにしなければなりません。

 安全性、有効性が確定した医療は、速やかに公的医療保険に導入して、国民のだれもが、その恩恵に浴することができるようにするのが、国民皆保険制度の基本です。混合診療の解禁は、国民皆保険制度を崩壊させることになります。

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