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令和元年(2019年)6月20日(木) / 日医ニュース

「医師の働き方改革」「勤務医の医師会入会」等について協議

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「医師の働き方改革」「勤務医の医師会入会」等について協議

「医師の働き方改革」「勤務医の医師会入会」等について協議

 令和元年度都道府県医師会勤務医担当理事連絡協議会が5月17日、日医会館小講堂で開催された。
 勤務医担当の城守国斗常任理事の司会で開会。冒頭、あいさつに立った横倉義武会長は、厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」報告書について触れ、「今後、医師の働き方改革を進めていくに当たっては、ぜひ現場の声をお寄せ頂きたい」と述べた。
 また、若手勤務医に対しては、「日医では臨床研修医の会費無料化や日医医賠責保険料の減額に伴う会費改定等を行っているが、各医師会の先生方や事務局の対応が一番大きな鍵になると考えている。若手医師の入会動機の喚起などについても更に取り組んで頂きたい」として、理解と協力を求めた。
 議事に移り、木下郁夫長崎県医師会常任理事が、平成30年11月に長崎市内で開催された「全国医師会勤務医部会連絡協議会」について報告(別記事参照)
 続いて、本年度の担当医師会である山形県医師会の間中英夫常任理事が「待ったなしの働き方改革~勤務医の立場から~」をメインテーマとして、10月26日(土)に山形市内で開催予定であることを説明した。

協議1 医師の働き方改革について

 引き続き、泉良平日医勤務医委員会委員長の司会の下、望月泉同委員会副委員長が、「医師の働き方改革―医師の健康確保と地域医療体制の維持―」と題して講演を行った。
 望月副委員長は、厚労省の「医師の働き方改革に関する検討会」報告書の概要について説明を行い、医師の労働時間を短縮していくためには、「タスクシェアリング(業務の共同化)」「タスクシフティング(業務の移管)」そして、「医師事務作業補助者の任用」などを進めていくことが大事になるとした。
 また、「医師の働き方改革は、医師の健康確保と地域医療提供体制の維持が要となる。地域偏在、診療科偏在対策を含む医師確保計画、地域医療構想(医療機関の集約化・重点化)の『三位一体』で動かしていく必要がある他、国民の医療のかかり方なども含め、全てパッケージにして実施することが望まれる」と強調した。

協議2 勤務医の医師会入会への動機を喚起するための方策について―特に、若手勤務医を対象に―

 同委員長の司会の下、阿部計大東京大学大学院特任研究員、藤井美穂・上田朋宏両同委員会委員の3名が講演を行った。
 阿部氏は、「若手医師への入会動機を喚起する方策~日医ジュニアドクターズネットワークの場合~」と題し、日医ジュニアドクターズネットワークに参加した経験を踏まえ、若手医師が医師会活動を行っていくには、①医師会活動に情熱を持って取り組めるか(Passion)②医師会役員・事務局のサポート(Support)③若手医師が活動を続けていく企画能力や運営能力を身に付けていけるか(Ability)―の3要素が必要であると指摘。「若手医師が試行錯誤しながら、情熱を持って医師会活動ができる場を構築することが、医師会への入会動機を喚起する一方策である」と述べた。
 次に、藤井委員が、「次世代育成にかけた北海道医師会の取り組み 若手医師の活躍の場の作り方」をテーマに、北海道医師会が若手医師の入会促進のために行ってきた事業について紹介するとともに、医師会内に若手医師からなる「若手医師専門委員会」を設置し、専門委員は報告書作成や次世代育成の協力・助言、日医会内委員会に委員として参画していること等を説明。
 「若手医師に活躍してもらうためには、企画・運営を任せること、次世代育成の裾野を広げるには、若手医師や学生が求める『質の高い医学教育プログラムを受けたい』等のテーマをかなえるために医師会がサポートしていくことがそれぞれ必要になる」と述べた。
 続いて、上田委員は、「スキルアップ・レベルアップ・ネットワーク作りのため~若手勤務医対象の10年の取り組み~」と題して、京都府医師会では「京都府全体で次代の良医を育てる」を基本理念として、ヒポクラテスの言葉「医師は知の伝道者であり、上級医師から教えてもらったことは『無償』で弟子に教える義務がある」のごとく、若手医師への指導・相談を行っていることを紹介。
 若手医師ワーキンググループをつくり、企画・運営を任せている看板事業の一つ、「臨床研修屋根瓦塾KYOTO」については、若手指導医が研修医を教え、教わった研修医が次年度には教える側になり、まさに屋根瓦式で事業が行われているとした上で、「若手医師には事業を担ってもらうだけでなく、次世代へ引き継ぐため、論文の執筆等、形として残す取り組みを進めることが大事になる」と述べた。
 それぞれの協議の講演後には、活発な意見交換が行われ、最後に、今村聡副会長が総括し、協議会は閉会となった。

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