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平成28年(2016年)3月5日(土) / 日医ニュース

坪井栄孝元会長逝去

坪井栄孝元会長逝去

 坪井栄孝元会長が2月9日、呼吸不全のため、福島県郡山市内の病院で死去した。86歳だった。
 通夜が2月15日、葬儀・告別式が16日に郡山市内で執り行われた。喪主はご子息、永保(えいやす)氏。
 坪井元会長は昭和4年福島県生まれ。昭和27年日本医科大学を卒業後、国立がんセンター病院放射線部医長を経て、昭和49年財団法人慈山会医学研究所を設立し、理事長に就任。その後、同研究所付属坪井病院院長、名誉院長を務めた。
 地域医療活動の傍ら、昭和49年4月から郡山医師会理事、昭和55年4月から福島県医師会常任理事を務め、昭和63年に日医常任理事に就任。その後、平成4年から日医副会長を、平成8年からは4期8年にわたり、日医会長を務めた。
 その間、平成12年には武見太郎元会長以来日本人として2人目となる世界医師会長に就任。地球規模での人類の公衆衛生の向上・発展に努めた。
 また、平成9年には、日医が目指す「国民のための医療政策展開」を強力にサポートするためのシンクタンクとして、「日本医師会総合政策研究機構(日医総研)」を創設した他、同年7月には、21世紀の少子高齢社会を迎えるに当たり、当面実施すべき抜本改革案をまとめた「医療構造改革構想」を公表した。
 更に、国民に適正な医療を提供するため、国内外から情報を収集・還元することを目的として、「医師会総合情報ネットワーク構想」を提唱するなど、地域医療の推進に多大な貢献を果たした。
 平成13年4月に勲一等旭日大綬章を受章している。
 なお、3月27日に郡山市内で坪井病院主催の「お別れの会」が行われることになっている。

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