閉じる

令和4年(2022年)9月5日(月) / 日医ニュース / 解説コーナー

知って欲しい! 松本会長③

知って欲しい! 松本会長③

知って欲しい! 松本会長③

 松本吉郎会長の人となりをより多くの方に知ってもらうために開始したこのコーナーの最終回は、松本会長が医師会活動を始めたきっかけや松本会長が考える理想の医師像について紹介する。

Q医師会活動を始めたきっかけを教えて下さい。

A 浜松医科大学で研鑽(けんさん)を続けていた頃に、自分の技量に自信が持てなくなり、このまま大学に残って研鑽を続けていくべきなのかと悩んだ時期がありました。
 そんな時に、大学の同級生で、埼玉県で開業している友人の所にたまたま遊びに行って、色々と話を聞いてもらった際に、今の技量を地域医療に生かしたらどうかと言われ、地域医療に身を投じようと決意したことが、今思えば、私にとって一つの転換期だったと思います。
 その後、大宮市(当時)で開業して、7年が経ち、ある程度軌道に乗った時期に、大宮医師会の役員に41歳で登用して頂き、医師会立の准看護学校の担当をしたのが、医師会活動を始めたきっかけです。
 それからは、大宮医師会の会長などもさせて頂き、医師会活動にやりがいを感じるようになった頃に日本医師会の常任理事にならないかという話を頂きました。
 自分の力量に自信がなく、日本医師会に行くことには非常に悩み、当時の日本医師会の役員の先生方、何人かにもご相談させて頂いたくらいです。
 そのおかげで今があるのですが、私のたった一つの強みは、医師会活動を通じて地域医療に取り組み、さまざまな役割を担う中で勉強をしてきたことだと思います。
 今後はその経験を日本医師会長としても生かしていきたいと思っています。

Q医師として、こうありたいと思っていることがありましたら教えて下さい。

A 患者さんから見て、「頼りになる」あるいは「優しさを感じられる」とか、「この先生と話していると元気が出る」「治療に前向きに取り組んでいける」といった、患者さんにプラスの影響を与えることができるような医師でありたいと常に思っています。
 また、医師に求められるものと言っても、開業医と大学の勤務医とでは、多少異なるのではないかと思います。
 大学の勤務医にはより高度な技量が求められますが、診療所の医師の場合には、技量に加えて、患者さんがこれから生きていくために相談にのりながら少しでも援助ができるといったことがより求められるのではないかと考えています。
 あくまでも理想ですが、かかりつけ医としては幅広い知識を持ったオールラウンダーであると同時に何か得意な分野が一つでもあれば更に良いと思っており、私もそれを目指して日々精進しているところです。

戻る

シェア

ページトップへ

閉じる