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令和6年(2024年)3月20日(水) / 日医ニュース

睡眠休養感

 加齢とともに睡眠の変化を実感する。早寝早起き、中途覚醒、熟眠感の低下などである。
 良質な睡眠が、健康維持に重要であることを意識するようになってからは、10時半頃には床に入り、6時前には起床している。この睡眠覚醒リズムが身に付くと、不思議なもので念のために強力な目覚まし時計をセットするが、起床予定時間の10分ほど前には自然に目覚め、不快なアラーム音を聞くことは滅多にない。
 また、若い頃は平日の睡眠不足(睡眠負債)を休日に取り戻そうと「寝だめ」をしたりもしたが、今では1度目覚めた後に長く寝ることが苦痛で起きてしまう。
 「睡眠休養感」とは、睡眠で休養が取れている感覚のことのようであるが、毎日7時間半ほど寝ているものの、これがなかなか実感できず疲れが取れない。TVコマーシャルなどに釣られて枕やマットレスを買い替えたりするがほとんど変わらない。そのため、家には高価な枕などの寝具ばかり増えていく。
 晩酌は寝つきには良いが、飲み過ぎると口喝、尿意と共に早朝に目覚め気分が悪い。睡眠研究において、「睡眠休養感」の良し悪しが心筋梗塞、狭心症、心不全などの心血管疾患の発症率、肥満、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、メンタルヘルス、更には、死亡リスクの増加と関連していることが示唆されている。
 日頃、不眠症の患者さんに睡眠衛生の指導をしながら、自分は「睡眠休養感」の更なる向上を目指して試行錯誤している。

(榮)

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