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令和7年(2025年)6月20日(金) / 日医ニュース

思い出してよ

 少しコロナ禍を振り返ってみたいと思います。
 2021年の8月に、新型コロナウイルス感染症は重症化しやすいデルタ株による第5波がピークを迎え、第6波と続く頃には病院の医療逼迫(ひっぱく)が声高に叫ばれたものの、医療崩壊することなく収束を迎えました。第5・6波収束の功労者は、まさにコロナ病床の従事者の方々でした。
 その後、2022年8月には、オミクロン株BA.5が大流行となり、軽症例を示す患者数が急増しました。
 この未曽有(みぞう)の大パンデミックを医療崩壊することなく乗り切れたのは、発熱等診療医療機関や自宅療養支援医療機関の皆様方が創意工夫をしながら踏ん張って下さったからです。すなわち、第7・8波収束の一義的功労者は、医師会員とそのスタッフであったと言っても過言ではありません。
 ここに、日本医師会員である開業医の底力を垣間見ることができます。新型コロナウイルス感染症に対して"ささやかな抵抗"を続けてきましたが、現在では、「自他共に認める功労者」と呼ばせて頂いております。
 日本において、この度重なるパンデミックを医療崩壊することなく乗り切れたのは、「諸外国より日本の医療が優れていたからだ」という松本吉郎会長の見解に集約されると考えています。
 2023年8月には、オミクロン系統のEG.5株(エリス株)が、2024年夏にはJN.1株の子孫であるKP.3株が主流となり感染が拡大しました。
 さて、今年の夏はどうなるか注視いたしましょう。

(泰)

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