学童期前後の課題

  公開日:2023.04.05 / 最終更新日:2024.04.01
Point
  • 放課後の預け先の確保や、
  • 子どもの習い事・進学先など
  • 検討すべき課題は多いです。

① 子どもが小学生になる時に立ちはだかる「小1の壁」

子どもが小学生になると仕事と子育ての両立が難しくなることがあり、「小1の壁」と呼ばれます。保育所と比べて、小学校は子どもの預かり時間が短くなる傾向があるからです。
多くの保育所では、朝7時頃から夜7時頃まで子どもを預けることができます。しかし小学校では朝の登校が8時過ぎになるため、医師の場合は子どもを送り出してから出勤すると朝の回診やカンファレンスに間に合わなくなってしまうでしょう。また、低学年であれば下校時刻は 14~15時頃と非常に早くなります。
放課後や長期休みの間には、遊びや生活の場として放課後児童クラブ(学童保育)を利用することができます。しかし、近年は需要の高まりから、待機児童も多く発生しています。学童保育の整備状況は地域格差も大きく、学童保育がない自治体や小学区もあります*1。場合によっては引越しなども視野にいれることになるかもしれません。
公設の学童保育以外では、民間の学童保育や塾、習い事を利用する家庭が多いようです*2。塾や習い事への送迎は、ファミリーサポートなどを利用することもできます。

*1全国学童保育連絡協議会「学童保育(放課後児童クラブ)の実施状況調査結果について」(2023)
*2政策基礎研究所「平成30年度子ども・子育て支援推進調査研究事業放課後児童クラブのニーズ把握に関する調査研究報告書」(2019)

➁ 「小4の壁」にも注意しましょう

「小4の壁」は、小学4年生になると学童保育を利用できなくなることがあるという問題のことです。かつては児童福祉法で、公設の学童保育の対象が「おおむね10歳未満」とされていたことなどから、4年生以上の定員人数は未だ少ない傾向があり、今も待機児童は4年生で最も多くなっています*3
また、小学校高学年になると学業や課題活動が本格化し、放課後に塾・教室などに通う機会も増える傾向にあります。送り迎えや学業・活動のサポート面で親としての関わりが求められるようになり、仕事とのバランスに新たな課題が生じる場合もあります。

*3厚生労働省「令和5年(2023年)放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和5年(2023年)5月1日現在)」

【体験談】 民間の学童保育も視野に入れて探しておくべきだった(外科、40代)

子どもが小学校に入学する時に、学校併設の学童保育に申し込んだのですが、倍率が非常に高くて入所できませんでした。慌てて民間の学童を探してなんとか預け先は確保できたものの、民間の学童の場合は費用も教育プログラムも多様な形態があることを後から知りました。人気のところだと3~4歳の時点で入所の予約が必要になるところもあるということでした。私は「学校併設の学童でなんとかなるだろう」と呑気に構えていたのですが、もっと早くから学童について調べて準備しておくべきだったと感じています。
また、私の場合は同世代の子どもの親とつながりを作っていなかったため、地域の学童事情を事前に知ることができなかったという面もあると思います。フルタイムで働いているとなかなか大変ではありますが、少し面倒であっても、保育園の保護者会などで、周囲の親とのつながりを作っておくのは大事かもしれません。

【体験談】 働き方の多様化で妻の負担を減らすことができ、自分は子どもと過ごす時間を増やせた(内科、40代)

うちは共働きで、子どもを保育園に預けていた頃は妻もフルタイムで働くことができていたのですが、小学校に上がってからは苦労しました。学童保育も利用しましたが、習い事にも行かせたかったですし、小3からは塾にも通うようになって、親のやることは確実に増えたように感じました。
しばらくは妻が14時で帰れる職場に移って働き方をセーブしていたのですが、妻ばかりに負担を押し付けていると感じ、なんとかしたいと思うようになりました。ちょうどその頃、私の勤務先でも柔軟な働き方ができるようになってきたため、夜間や休日の勤務を増やす代わりに、平日の午後~夕方に家にいられるように調整しました。
それからは学校から帰った子どもと過ごす時間が増え、勉強をみたり、一緒に晩御飯を作ったりしています。妻も、週4日ではありますが、フルタイムで働けるようになりました。
子どもの年齢が上がると、生活スタイルも変わっていくものです。それに合わせて両親共に働き方を柔軟に変え、誰もが豊かな家庭生活を過ごせるような世の中になればと思います。


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