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平成30年(2018年)4月5日(木) / 日医ニュース

植松治雄元会長逝去

植松治雄元会長逝去

植松治雄元会長逝去

 植松治雄元会長が3月7日、死去した。86歳だった。葬儀及び告別式は親族のみで執り行われた。
 植松元会長は昭和6年香川県生まれ。昭和35年に大阪大学医学部大学院を修了後、昭和45年に堺市内にて植松医院を開設した。
 地域医療活動の傍ら、昭和59年4月から堺市医師会長、平成2年4月から大阪府医師会長などを歴任。その後、平成16年4月から日医会長を1期務めた。
 その間、安心・安全な医療提供体制を構築するためには、繰り返しての医療事故が発生しないよう、自ら正す必要があるとして、「医療事故防止研修会」を国民の目に見える形で実現させた他、平成16年に、国民の健康の増進と福祉の向上を図ることを目的として、40の医療関係団体により「国民医療推進協議会」を設立。平成18年の医療保険制度改革に向けた議論が本格化する中、国民皆保険を守るための全国・地域集会や署名運動等を展開し、国民皆保険の堅持に尽力した功績は大きい。
 更に、当時、予備軍も含めると患者数が約1600万人とも推計され、国民病とも言われた糖尿病対策のため、「糖尿病対策推進会議」(後に「日本糖尿病対策推進会議」と名称変更)を設立するなど、国民に信頼される安心・安全な医療の実現に向けて多大な貢献を果たした。
 また、昭和50年の開催以降、日医として2回目となる世界医師会東京総会を主催国医師会の会長として開催した。
 平成25年に旭日大綬章を受章している。
 なお、後日、関係者による「偲ぶ会」が開催される予定となっている。

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