平成30年(2018年)9月20日(木) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース
『Bulletin of the WHO』にインタビュー記事が掲載される
定例記者会見
定例記者会見 8月29日・9月5日
横倉義武会長は、ジュネーブの世界保健機関(WHO)本部で4月5日、WHOの定期刊行物である『Bulletin of the WHO』から「日本における健康的な高齢化推進のためのプライマリヘルスケアの刷新」について、インタビュー取材を受け、その記事が『同誌Volume96, Issue7, July2018』に掲載されたことを報告した。
『Bulletin of the WHO』は1948年創刊、途上国に焦点を当てた世界をリードする公衆衛生ジャーナルの一つであり、政策立案者、研究者、実践者が、その活動をより効果的にできるよう、国際的に重要かつ科学的に厳密な公衆衛生情報を公表し普及させることによって、特に社会的弱者と言われる人々の健康を改善することを目的として刊行されている。
今回のインタビューは、WHO本部において世界医師会(WMA)とWHOの間におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進と緊急災害対策の強化を目的とした覚書への調印が、テドロス・アダノム・ゲブレイエススWHO事務局長とWMA会長である横倉会長との間で行われた(別記事参照)際に、『Bulletin of the WHO』編集長から依頼があり行われたものである。
記事の中で横倉会長は、地域の医師にかかりつけ医機能を身につけてもらうことで高齢社会における医療の質の改善を図る努力をしていること、国民一人ひとりの人生に寄り添う形でかかりつけ医がいるということが終末期の問題にも役立つことなど、かかりつけ医の重要性について触れている。
横倉会長は、「海外では専門医とプライマリケア医で受診料に差を設けているところもあるが、日本では国民皆保険の下、医療へのフリーアクセスが可能となっており、専門医と一般医の報酬にも差はなく、医療の平等性が担保されていることで、高い医療水準が保たれている。今回のインタビュー記事が各国で読まれることで、日医の考えや政策が世界に広まっていくことを期待している」と述べた。
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