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令和4年(2022年)12月20日(火) / 日医ニュース

ハーバード大学公衆衛生大学院 武見プログラムを視察

2022-23年 武見フェロー 前列中央:マイケル・ライシュ名誉教授2022-23年 武見フェロー 前列中央:マイケル・ライシュ名誉教授

2022-23年 武見フェロー 前列中央:マイケル・ライシュ名誉教授2022-23年 武見フェロー 前列中央:マイケル・ライシュ名誉教授

 今村英仁常任理事は11月17日、ボストンを訪問し、ハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院武見国際保健プログラムを視察した。日本医師会の役員による同プログラムの視察はCOVID―19パンデミックの影響により3年ぶりとなる。
 今回の視察は、指導教授、各国のフェロー及び日本人研究者との面談を通じて、同プログラムを1983年の設立時より支援してきた日本医師会のプレゼンスを改めて示す機会となった。
 同プログラムの指導教授を長年務めてきたマイケル・ライシュ名誉教授との面談では、今後10年間を見据えた同プログラムの将来、及び来年の設立40周年記念イベントについて議論が交わされた。
 同名誉教授からは、近年の米国における家賃を始めとする物価高騰により、フェローが経済的困難に直面している実態が伝えられた。更に、プログラムの運営資金についても人件費等諸経費の上昇により財政的に厳しい状況にあることが示された。

221220e2.jpg 武見フェローによる研究報告では、医療の優先順位及び公平性についての言及が顕著となり、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの模範として日本の公的医療保険制度についての関心が高いことが示された。
 また、武見プログラムが特に低中所得国において、医療分野のみならず、社会的にも高く評価されていることの認識を得た。
 日本人研究者との懇談では、ハーバード大学医学部ブリガム&ウィメンズ病院、マサチューセッツ総合病院の研究員に加え、厚生労働省、経済産業省、法律事務所等から公衆衛生学修士課程で主に医療政策を学ぶ研究者を交え、個々が抱える研究上の課題や諸問題について議論を交わした。

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