

令和7年度都道府県医師会会員情報担当理事連絡協議会が3月16日、日本医師会館でWEB会議との併用で開催された。
笹本洋一常任理事の司会で開会。冒頭、あいさつした松本吉郎会長は、令和6年10月末に公開された医師会会員情報システム(MAMIS)について、「多くの先生方や医師会事務局の理解と協力により、着実に利用が進んでいる」として謝意を示した。
また、昨年4月より「かかりつけ医機能報告制度にかかる研修」の修了申請がMAMIS上で行えるようになったことにも触れた。
当日の議事は、(1)連絡協議会の趣旨と医師会会員情報システムMAMISの現状報告、(2)MAMIS導入事例(①MAMIS導入事例及びMAMISを活用した入会促進事例②広島県医師会におけるMAMIS導入事例)、(3)MAMISの今後の予定―についてであった。
(1)では、笹本常任理事が、公開から1年以上が経過したMAMISの登録総数が令和8年3月9日時点で31万1437人(うち、いずれかの医師会加入者の総数23万4387人)となったことを報告。全国の医師会との会員情報管理の標準化を目指しており、長期的なサイクルでの医師会組織強化にもつながる活動であるとして、引き続きの協力を求めた。
MAMIS導入の事例報告
(2)の①では、まず加藤雅通愛知県医師会理事が、愛知県医師会におけるMAMISを活用した入会促進の取り組みについて詳説。従来の複写式の紙様式による入退会・異動手続きが、県内の各医師会での重複入力などの事務負担を大きくするばかりでなく、勤務医の入会継続の障害となっていたことを指摘した。
その上で、県下医師会長等協議会や社保集団指導講習会等でMAMISの周知を図るとともに、地区医師会の負担軽減のために独自のデータ移行様式を作成し、専任職員による確認作業や問い合わせ対応を行うなどの支援体制を整え、令和6年末の紙様式廃止に合わせてMAMISへの移行を完了したことを報告した。
更に、既存の「愛知県医師会会員台帳システム」と連携する仕組みを整備するとともに、入会・異動特設ホームページやLINE公式アカウントによる情報発信、研修医の会員区分変更手続きの案内を病院へ直接電話で行うなど、勤務医の入会促進に取り組んでいるとした他、今後は、申請が電子化するメリットを最大限に生かし、会員増強につなげていく考えを示した。
②では、茗荷浩志広島県医師会常任理事が、広島県医師会におけるMAMIS導入の状況について、県独自の基幹システムとの併用運用の実態を報告した。同医師会では異動や表彰等の履歴や事業・会議管理、経理・旅費管理等を担う独自の基幹システムを運用していることから、入退会処理や全国データベース接続はMAMISで行い、財務・旅費支払いや事業・会議運営は既存システムで行う併用方式を採用していることを説明。両システムの連携はCSVによるデータ移行で対応しているが、リアルタイムの連携ができないことや、異動情報の整合性確認に事務負担が生じていることが課題であるとした。
また、県内23郡市区医師会への説明会を通じて運用の理解促進を図ったが「事務員による代理申請機能が無い」「異動手続時の誤操作による自動退会」「デジタル操作に不慣れな会員への対応」などの課題が明らかになっているとして、日本医師会に対して、機能拡充やユーザーインターフェースの改善を要望した。
(3)では笹本常任理事が、寄せられた要望を踏まえ、令和8年度上期に会員管理機能の向上を図る予定であることを説明。研修管理機能についても、本年上期に要件定義を再開し、非会員対応などを含む追加開発も検討するとした他、日医eラーニングなど関連サービスとの連携を強化し、MAMISを各種サービス利用の入口として活用していく方針を示した。
その後は、事前に都道府県医師会から寄せられた質問に対する回答を行い、最後に、角田徹副会長が「会員管理機能の改善や研修管理機能の充実を図り、より多くの医師会に積極的にMAMISを利用してもらえるよう改善を続けていく」と総括し、協議会は終了となった。



