

松本吉郎会長は、6月27日の第162回日本医師会定例代議員会終了後、茂松茂人・池端幸彦・城守国斗の3副会長と共に記者会見に臨み、3期目に当たっての考えなどを説明した。
松本会長は、全てのブロック医師会から会長選挙への推薦を受けたことに謝意を示した他、会長選が無投票となったことは12年ぶり、全役職が定数内の立候補となったことは26年ぶりだったことについて、「私のみならず、執行部全体の評価と考えており、まさに全8ブロック、47都道府県医師会が非常にまとまっている証と言える結果だ」との考えを強調した。
その上で、(1)組織強化の更なる取り組み、(2)国民皆保険制度の堅持、(3)広報戦略の充実、(4)中長期的な展望への対応―を中心に取り組んでいく姿勢を示すとともに、「全国の医師会や国民の意見を聞きながら、攻めるところは攻め、守るところは守るなど、攻守共にバランスの取れた執行部を目指し、引き続き攻防一体となった活動を展開していく」と述べた。
続いて、3期目となる茂松副会長並びに1期目となる池端・城守両副会長が、今後の抱負をそれぞれ語った。
茂松副会長は、かかりつけ医機能報告制度、令和7年度補正予算、令和8年度診療報酬改定の結果検証などを今後の課題として挙げた上で、「松本会長をしっかり支え、引き続き頑張っていきたい」と述べた。
池端副会長は、「副会長という役職に、大変、身の引き締まる思い」と副会長就任の心境を吐露。「福井県医師会長や中医協委員、日本慢性期医療協会副会長等の経験を生かしながら松本会長を支えていけるよう、精一杯頑張りたい」と意気込みを語った。
城守副会長は、常任理事を4期8年務める中で、中医協や社会保障審議会医療部会・医療保険部会、さらには、医師の働き方改革やかかりつけ医機能報告制度に係る検討会の委員など、様々な経験を重ねてきたことに言及。「今後、医療を取り巻く状況はますます厳しさを増すことが予想されるが、これまでの経験を踏まえ、副会長や常任理事の先生方と共に、松本会長をこれまで以上にしっかりと支えていく」との決意を示した。
その後の記者との質疑応答の中で松本会長は、組織強化について、「これまでの取り組みに加えて、都道府県医師会を通じて郡市区等医師会とのつながりを強化していく」と説明。さらに、「病院団体等との連携を通じて、医師会の果たす役割について一層強く発信し、会員の増加につなげたい」と述べるとともに、国立大学協会と日本私立医科大学協会からそれぞれ推薦された先生方を参与として委嘱し、大学との連携を更に深める他、大学関係団体とも意見交換を重ねていくとした。
他方、広報戦略については「非常に難しい課題」とし、従来の取り組みを続けるだけでなく、SNSでの情報発信や国民の意見集約など、会内の広報委員会等で議論を進めながら対処していく考えを示した。
茂松副会長は、「医療界が一致団結し、国民から信頼される医療を実現することが重要」と強調。
池端副会長は、「人口減少地域の医療をどう守っていくかが今後の課題」と指摘するとともに、病院団体との関係については、「国民皆保険や地域医療を守ることを目指している点では、日本医師会と根本は同じだ」と述べ、両者の架け橋になれるよう努めていくとした。
城守副会長は、医療政策は政治・経済状況の変化に大きく影響されるとした上で、「医療政策の決定プロセスの複雑さを踏まえながら、国民の生命と健康を守り、医療従事者の働く環境を整えられるよう、しっかり対応していきたい」と述べた。



