医師のみなさまへ

2023年7月6日

地域医療を支える看護職員(准看護師を含む)の養成について

 地域の医師会は、地域の医療提供体制を守るため、自ら助産師・看護師・准看護師養成所を運営し、地域医療を支える質の高い看護職員の養成に取り組んでいるところです。
 日本医師会及び地域の医師会は、これからも地域の医療を守るため、看護師・准看護師の養成・確保に取り組んでいきます。

看護職員不足の医療現場

 現在、地域の医療現場では約162万5千人(令和2年現在)の看護師・准看護師が、患者さんのために日夜献身的に看護を行っています。しかしながら、看護職員は慢性的に不足した状態にあり、看護職員は疲弊し、また看護職員の確保ができないため病棟の閉鎖等も起きている状況です。
 そのような中で、地域の医療を看護師とともに支えているのが准看護師であり、現在約30万5千人(令和2年現在)の方が就業しています。准看護師は主に地域の民間中小病院や診療所において、重要な役割を果たしています。近年では、一旦社会に出た方が、あらためて看護を志す道としても注目されています。
 今後さらに高齢化が進展する我が国において、団塊の世代が後期高齢者となる2025年には、190~200万人の看護職員が必要と推計されています。しかしながら、現状のペースでは、2025年には10~20万人の看護職員が不足すると考えられます。看護職員の確保は、今後も国民が安心して医療を受けられるために、早急に解決しなければならない課題です。

日医の制作物・取り組み
◆ポスター
日本医師会は、チーム医療の仲間として、看護師・准看護師を応援しています。これからの高齢社会を支えるために、あなたの力を役立ててください。

B3版PDF
◆令和3年度「看護職養成に関する調査」
(令和4年5月)
調査結果PDF
◆医師会立助産師・看護師・准看護師養成所名簿
(令和5年4月現在)
名簿PDF
◆日本医師会
「医師会立 助産師・看護師・准看護師学校養成所調査」
(令和5年5月実施)

調査結果PDF
◆日本医師会
「看護師等養成所における実習に関する調査」
(平成26年5月実施)

調査結果PDF
◆「看護師2年課程通信制の入学要件の見直しによる影響に関する調査」結果について 結果PDF
◆平成25年度 厚生労働科学特別研究事業「医療行為に関する法的研究」報告書
(平成26年3月)
日本語版PDF
英語版(日本医師会 仮訳)PDF

日本准看護師連絡協議会について

 日本准看護師連絡協議会は、全国レベルで准看護師の更なる看護知識と技術の向上を目指した生涯教育研修体制確立を主な目的として、准看護師が主体となって設立した団体です(准看協リーフレットより転載)。
 日本准看護師連絡協議会のホームページはこちら新規ウィンドウでリンクします。