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平成28年(2016年)1月20日(水) / 日医ニュース

ラグビーW杯の歴史的勝利

 4年に一度開かれるラグビーW杯が、2019年に日本で開催されることが決まり、昨年にはその前哨戦ともいうべき第8回大会がイングランドで行われた。
 ベスト8を目指していた日本代表チームは、残念ながら決勝トーナメントには進むことはできなかったが、予選Bプールでは3勝を上げるという歴史的快挙を成し遂げた。特に初戦の南アフリカ戦の最後の最後、逆転勝利は世界に衝撃を与えた。
 過去、W杯7大会で1勝21敗2分のラグビー日本代表が、これまでW杯での敗戦はわずかに4回、優勝は2回の南アフリカ代表に勝利するという歴史的事件に世界は驚いた。深夜、テレビの前で夢中で応援していたが、思わず大きな声を出してしまい、気がついたら涙が溢(あふ)れていた。
 何度となくゴールに迫った試合終了間際、ゴール直前でペナルティゴール(PG)のチャンスを得た。成功すれば引き分けが見えていたにもかかわらず、リーチ主将は勝つためにスクラムを選択し、息が止まるような攻防の結果、左コーナーギリギリにトライして逆転勝利した。その時、実はエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)はPGの指示を出していた。エディーHCの猛練習を耐え抜いて成長してきた代表選手たちがエディーHCを超えた瞬間だった。
 決勝トーナメントには進めなかったが、素晴らしい試合は勇気と誇りを与えてくれ、ラグビーという競技が日本国内で再び熱い注目を集めることができた。今年から日本も世界の強豪が集まるスーパーラグビーに参戦する。2019年にはW杯での日本の活躍を直(じか)に見てみたい。

(No.8)

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