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令和元年(2019年)5月20日(月) / 日医ニュース

新しい世に恩賜(おんし)公園を歩く

 令和の世へ移り、日本中が慶賀の空気で満ちているが、思い返せば昭和から平成の世に移る時は昭和天皇のご病気、崩御と、われわれ国民にとって心穏やかでない日々であった。今回のこのように落ち着いた雰囲気の中で新しい時代を迎えられたことは、上皇陛下の国民に対するお心遣いが感じられてありがたく思う。
 日頃から健康のため移動にはできるだけ歩くことを意識しているが、それでも車の移動で楽をしてしまうことが多い。
 一方、出張などで上京の際は空港ビル内、電車の乗り換え、駅から医師会館など自然に歩数は伸び、また、時間があれば皇居周辺や上野公園なども訪れて歩くようにすることにより、出張が健康づくりの良い機会になっている。
 その上野公園であるが、正式名称は″上野恩賜公園"といい、恩賜公園とは御料地を下賜(かし)したことを示すものだという。
 恩賜公園のうち恩賜箱根公園以外は東京都にあり、上野恩賜公園、井の頭恩賜公園、猿江恩賜公園は、1924年に昭和天皇のご成婚を記念して当時の東京市へ下賜されている。
 井の頭恩賜公園へもたまに足を延ばす。「住みたい街ランキング」で常に上位である吉祥寺の街であるが、私にとっての井の頭公園は40年以上前に中村雅俊さん、岡田奈々さんらが出演していたテレビドラマ「俺たちの旅」のロケ地という印象が昔から強く、当時テレビで見た公園の風景などを懐かしく思い出しながら、朝の公園の空気を楽しんでいる。

(パパゲーノ)

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