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令和元年(2019年)8月20日(火) / 日医ニュース

大阪府医師会が進める勤務医部会活動

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ブロック合同懇談会「いろんな視点から見た医師の働き方改革」ブロック合同懇談会「いろんな視点から見た医師の働き方改革」

ブロック合同懇談会「いろんな視点から見た医師の働き方改革」ブロック合同懇談会「いろんな視点から見た医師の働き方改革」

 大阪府医師会勤務医部会は、昭和48年7月に山梨に次いで全国で2番目に発足し、46年の歴史をもつ。発足時のメンバーは、勤務医部会長が橋本博先生(大阪市立住吉市民病院)、副部会長が阿部源三郎先生(伊藤萬診療所)、関一郎先生(大阪医科大学)、藤田栄隆先生(大阪赤十字病院)であった。
 現在も、月に2回同部会常任委員会を開催しているが、発足からのメンバーである橋本先生に顧問として出席頂いている。昨年12月、同じく発足以来支えて頂いた阿部先生がご逝去(享年100歳)され、郡市区医師会・関西産研と合同で偲ぶ会を行った。
 長年の叡智(えいち)を結集して、時々の勤務医の課題をFace to faceで議論できる場をもてることを心から誇りに思い、歴代の大阪府医師会長を始め、関係各位に深謝申し上げる。
 大阪は二次医療圏11ブロックから成り、5大学に医学部が存在する。各ブロックでの活動や常任委員会以外に、同部会はさまざまな活動を行っている。勤務医にとって、現在の課題は「新専門医制度」と「働き方改革」であり、多くの機会をもち議論を深めている。
 大阪府医役員との懇談会では、日医役員を招き中央情勢について情報共有し、在阪5大学プラス大阪府庁医師会、大阪市役所医師会との懇談会では、おのおのの取り組みを発表している。
 また、11ブロックを3チームに分け、チームごとにブロック合同懇談会を企画している。中でも本年3月に開催された第8~11ブロック合同懇談会では、「いろんな視点から見た医師の働き方改革」をテーマに、大阪と東京、救急医療、女性医師、産業医、開業医といった異なる視点からパネルディスカッションを行い、多くの反響を呼んだ(写真右上)

若手への取り組み

 7年前から、新研修医ウェルカムパーティーを開催している。今年も、府内の新研修医325名を含む総勢473名が参加し、盛況であった。
 大阪府内の研修医が一堂に会して親睦を深め、情報交換を行うとともに、研修医が地域医療、医療連携を理解し、今後の医師生活の中で、医師会を身近な存在として関心をもってもらうことを目的とした。
 更に、本年2月に新しく「ウェルカムパーティーPartⅡ(研修修了)」を開催した。テーマは、「国民の医療を守る、新たな一歩へ!」。
 本パーティーは、本会の会員区分がC会員からB会員に変わる臨床研修を修了予定の研修2年目医師を対象に、医師会入会の必要性を改めて周知することを目的とした。
 この時期になると、若手医師にとってキャリアプランがより具体的になり、会場のあちこちで初対面の指導医と話し込む姿が見られた。
 また、勤務医部会では、在阪5大学医学生対象合同企画「医学生と語る会」(通算11回目)を開催している。
 5大学から2〜5回生が参加し、将来のこと、医師会の正体、地域医療の重要性、働き方改革などを語り合った。
 この企画は、勤務医部会にとって学部学生の本音を聞ける貴重な機会である。

最後はやはり「働き方改革」

190820m2.jpg 継続性をもった将来の担い手としてのみならず、「新専門医制度」「働き方改革」は、若手医師が当事者である。私は学部学生や研修医と長年関わってきて、価値観の多様化を実感している。
 昨年度から、近畿医師会連合からの推薦を受け、日医勤務医委員会委員として参加させて頂き、多くのことを学んでいる。中でも若手医師に対しては、京都府医師会や北海道医師会の先進的な取り組みや日医ジュニアドクターズネットワーク(JMA―JDN)に感銘を受け、勤務医部会にもち帰った。
 JMA―JDNから紹介頂き7月9日、大阪府医師会館に淀川キリスト教病院産婦人科の柴田綾子先生(JMA―JDN役員)を迎え、特別講演会を開催した(写真左)
 若手医師が考える現場からの働き方改革を、「あなたの職場の残業を減らす10の方法」と題して講演頂いた。
 「明日からできる取り組み」として、(1)病状説明の時間内施行の掲示、(2)時間外に主治医を呼び出さない、(3)情報共有ツールの導入、「効果の高い取り組み」として、(1)カンファレンスを時間内に、(2)主治医制の撤廃、(3)当直明けの半休、「働きやすくなる取り組み」として、(1)当直帯の申し送り、(2)医療事務・アシスタントの導入、(3)平日の有休導入―が挙げられた。
 最後に、最も重要な点として、間違った思い込み(残業は必要悪、全員が同じように働くべき)を捨てることを提言された。出席者からは賞賛の声とともに、是非、自分の職場でも改革していきたいとの声が多く挙がった。
 平成元年の政府白書で、日本人の勤務時間が長すぎることは既に指摘されていた。「働き方改革」は、2009年、駒崎弘樹NPO法人フローレンス代表理事(当時29歳)著の『働き方革命』によってムーブメントが起きたと回想する。要は、若手抜きにはこの改革は成功しないのではないかと考える。
 世代を超えて、医師が健康で誇りをもって、国民のために働ける社会にすることが、勤務医部会の願いである。

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