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令和2年(2020年)5月20日(水) / 「日医君」だより / プレスリリース / 日医ニュース

世界医師会など国際団体の動きを説明

日医定例・臨時記者会見 4月22・28日

 道永麻里常任理事は、新型コロナウイルスに関する世界医師会(WMA)等との情報共有の現状について報告した。
 同常任理事は、WMAに対しては、適宜、日本の状況を報告するとともに、日本における対策と予防に関する喫緊の情報などを加盟各国医師会においても共有可能な資料として提供していることを報告。
 また、WMAのYouTubeチャンネルにおいて、加盟各国医師会のリーダーによるインタビュー"COVID Talk"を通じて、各国の取り組みがレポートされていることを紹介し、近日中に日本からも情報発信をする予定であるとした。
 加盟各国医師会との情報共有については、中国、韓国、台湾の各医師会には、直接情報提供を求め参照していること、イギリス医師会からは、COVID-19の世界的流行時に医師が直面する倫理的課題についてのガイダンス"COVID-19:ethical issues"を翻訳して公表する許可を得ていることを紹介。
 アジア大洋州医師会連合(CMAAO)については、インド医師会元会長のKKアガラワルCMAAO会長の下、テレビ会議を定期的に行い、加盟各国医師会との情報共有を行っているとした。
 葛西健WHO西太平洋地域事務局(WPRO)長からは、COVID-19に関するWHOの動きやWPRO域内及び周辺諸国の状況について、横倉会長が定期的に情報提供を受けていることを報告。
 また、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)ニューヨークセンターから、アメリカにおけるCOVID-19の状況がニュースとしてタイムリーに届けられていること、ニューヨークの米国日本人医師会の柳澤ロバート貴裕会長やコロンビア大学循環器内科主任兼内科教授の本間俊一元会長からも情報提供があるとするとともに、ハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院武見国際保健プログラムのマイケル・ライシュ教授からは、韓国出身の武見フェローによる韓国における新型コロナウイルス対策の分析レポートの情報提供を受けたとした。
 その他、中日友好病院から情報提供された、「医療機関における新型コロナウイルス感染管理ガイドライン」等の資料並びに浙江大学医学院付属第一病院から情報提供された、「新型コロナウイルス感染症対策ハンドブック」について、日医ホームページに和訳版が掲載されていることを紹介。
 ビル&メリンダゲイツ財団からは、新型コロナウイルス対策の診断、治療、ワクチンの開発等に対して世界的な取り組みへの支援が表明されたこと、更に、ワクチンの研究開発とその製造流通の取り組みを加速するため、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)とGaviワクチンアライアンスの活動の重要性についての情報提供を受けたとした。
 その上で、道永常任理事は、「日医がWMA、CMAAO、各国医師会等との情報共有を通じて得た内容を国内の対策に反映させるためにも、引き続き、積極的な国際活動を行っていく」との姿勢を示した。

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