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令和4年(2022年)12月5日(月) / 日医ニュース

永岡文科大臣に日本医師会の学校保健に関する取り組みを説明

永岡文科大臣に日本医師会の学校保健に関する取り組みを説明

永岡文科大臣に日本医師会の学校保健に関する取り組みを説明

 松本吉郎会長は11月10日、渡辺弘司常任理事と共に文部科学省を訪れ、永岡桂子文科大臣に日本医師会の学校保健に関する取り組みについて説明するとともに、学校保健委員会の答申を手交した。
 松本会長は、学校保健に関する具体的な取り組みとして、(1)会内に各地域ブロック代表の学校保健担当理事や関連学会・医会の医師等で構成する学校保健委員会を設置し、日本医師会長からの学校保健に関する諮問事項について検討を行い、提言をまとめている、(2)令和4年5月にまとめられた同委員会の答申では、健康教育が極めて重要であり、次期学習指導要領改訂も見据え、医療界と教育界が連携して新たな健康教育を推進していく必要があることを提言している、(3)文科省の健康教育・食育課を始め、特別支援教育課、児童生徒課などと定期的な意見交換を行っている他、渡辺常任理事が中央教育審議会総会及び初等中等教育分科会の委員を務めるなど、文科省との連携を深めてきた―ことなどを説明。「昨今では医療的ケア児の問題も出てきているが、子ども達の健康を守っていくためにも、これまで以上に連携を深めていきたいと考えているので、引き続きよろしくお願いしたい」と述べた。
 一方、渡辺常任理事は、「今回、委員会の答申内容を説明する機会を設けて頂いたことは委員のモチベーションにもつながる」として感謝の意を表明。「日本医師会では健康教育にしっかりと取り組んでいきたいと考えている」として、文科省の協力を求めた。
 これに対して、永岡文科大臣は「学校医などは医師会の先生方の協力無くしては成り立たない。今回のように直接、ご意見を頂けることはありがたい」と述べた他、学校保健委員会の答申についても、「答申に書かれていることは重要なことばかりだ」として、文科省としても前向きに取り組んでいく意向を示した。
 その他、当日の会談では、永岡文科大臣が梅毒の患者が増加していることに言及。「医師というプロフェッショナルの立場から、梅毒に罹患(りかん)しないようにするために必要な知識を子ども達に教えて頂きたい」として、協力を要請。松本会長は日本医師会として協力していく考えを示すとともに、「現代の子ども達はサプリメントの過剰摂取、コロナ禍におけるメンタル障害などの問題も抱えている。こうした問題についてもしっかり取り組んでいきたい」と応じた。

お知らせ
 学校保健委員会を始め、令和2、3年度の会内委員会の報告書、答申の全文は日本医師会ホームページの「メンバーズルーム」に掲載しています。ぜひ、ご一読願います。

https://www.med.or.jp/japanese/members/iinkai/

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