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令和5年(2023年)2月5日(日) / 日医ニュース

医師会組織強化に向けた検討結果(中間報告・提言)まとまる

医師会組織強化に向けた検討結果(中間報告・提言)まとまる

医師会組織強化に向けた検討結果(中間報告・提言)まとまる

 第5次医師会組織強化検討委員会はこのほど、「医師会組織強化に向けた検討結果(中間報告・提言)」を取りまとめ、1月13日に伊在井みどり委員長(岐阜県医師会長)から松本吉郎会長に提出した。
 「中間報告・提言」は、(1)組織強化に向けた日本医師会の取り組み、(2)医師会入会促進に向けたさらなる方策(提言)、(3)本委員会における今後の検討の方向性―で構成されている。
 (1)では、松本執行部発足後の日本医師会の取り組みを説明。特に、「研修医に実施している会費減免を、令和5年度より医学部卒後5年目まで期間延長したこと」については、若手医師の医師会会員への定着、ひいては、医師会の組織強化、対外的な発言力の強化にもつながるとして評価するとともに、三層全ての医師会が足並みをそろえて、会費減免期間の延長を実施すべきとしている。
 (2)では、都道府県医師会を対象として実施した「医師会組織強化に向けた取り組み等についてのアンケート結果」も参考としながら、「医師会入会の意義の徹底」「医師会入退会・異動手続きの簡素化」「定年退職した勤務医の入会継続」―という三つの観点から、現時点での提言を行っている。
 「医師会入会の意義の徹底」では、①現在ある若手医師向け入会案内冊子『ドクタラーゼ』の名称を変更し、その内容についても、医師会入会の意義について分かりやすく、かつ十分な内容とする②若手医師向けに医師会入会の意義やメリット等を紹介する動画を新たに作成し、日本医師会公式YouTubeチャンネルに掲載。全国の医師会に①と共に広く活用してもらう―ことを提案している。
 また、「医師会入退会・異動手続きの簡素化」では、「全国の会員・医師会が共通で利用可能な入退会・異動等のWeb手続きシステムを日本医師会主導で構築すること」、「定年退職した勤務医の入会継続」では、定年退職した勤務医に対して、入会継続を働き掛けるよう、日本医師会から、実効性を高める情報(「自宅会員」「廃業B会員」などの区分を設ける等)を付記して、都道府県医師会に依頼を行うことを、それぞれ求めている。
 (3)では、同委員会における今後の検討の方向性について、日本医師会が医療の主体者たる国民に向き合う姿勢や「全ての医師のための医師会」という観点も踏まえた方策の他、即効性のある取り組みや医師資格証の有用性を医師会入会につなげていく方策としても検討を進めていくとともに、現時点での組織強化に向けた具体的な方法・方策等をまとめたFAQなどを作成・提示していく中で、都道府県医師会を支援していく考えを示している。

第5次医師会組織強化検討委員会
委 員 長  伊在井みどり(岐阜県医師会長)
副委員長 猪口 正孝(東京都医師会副会長)
委  員 上田  博(石川県医師会副会長)
     上林雄史郎(和歌山県医師会副会長)
     加納 康至(大阪府医師会副会長)
     木村  剛(日本医科大学医師会長)
     田邉 晴山(救急振興財団救急救命東京研修所教授)
     松﨑 信夫(茨城県医師会副会長)
     森永 幸二(佐賀県医師会副会長)

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