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令和7年(2025年)6月5日(木) / 日医ニュース

初の試みとしてブロック推薦の若手医師2名を派遣

ウルグアイ医師会ミナリエタ会長とウルグアイ医師会ミナリエタ会長と

ウルグアイ医師会ミナリエタ会長とウルグアイ医師会ミナリエタ会長と

 世界医師会(WMA)理事会が4月24日から26日を会期とし、モンテビデオ(ウルグアイ)で開催された。
 日本医師会からはWMA理事として、角田徹副会長(WMA理事会副議長)、濱口欣也常任理事、笹本洋一常任理事(松本吉郎会長代理)が出席した。全体の参加者は、約30加盟医師会及び国際機関等から約150名であった。
 理事会に先立ち、23日、角田副会長がWMA理事会副議長として財務担当グループ及びWMA役員会に出席した。
 理事会冒頭、本年4月から2年間を任期とする役員の選出が行われ、理事会議長にアメリカ医師会のジャック・レスネック・ジュニア元会長が新たに選出され、理事会副議長に角田副会長、財務担当役員にドイツ医師会のルドルフ・ヘンケ理事がそれぞれ再選された。

250605g2.jpg また、医の倫理委員会委員長にスウェーデン医師会のクリストファー・リンドホルム理事、財務企画委員会委員長にフランス医師会のフィリップ・カタラ理事が新たに選出され、社会医学委員会委員長にイスラエル医師会のジオン・ハガイ会長が再選された。
 理事会では緊急事項として、「医療倫理的枠組みを維持するためのWMA理事会決議」「トルコにおける暴動鎮圧剤の使用と抗議者に対する人権侵害に関するWMA理事会決議」「英国における医師アソシエイトの役割に関するWMA理事会決議」「世界中の公衆衛生資金に関するWMA理事会決議」が採択された。
 更に、会期中には、ドイツ、イスラエル、韓国の各医師会と意見交換を行った。
 また、本理事会には日本医師会として初めて若手医師2名を派遣した。今回の派遣は若手医師の医師会活動への参画支援の一環として、全国のより多くの若手会員に国際会議への参加の機会を提供することを目指して行ったものであり、派遣に当たってはブロック医師会に若手医師の推薦を依頼。今回は関東甲信越ブロック推薦の岩本裕太朗医師(横浜市立大学附属市民総合医療センター)、近畿ブロック推薦の大江煕医師(京都府立医科大学附属北部医療センター)を派遣した。
 2名の医師は22、23日の両日、WMAが理事会・総会に合わせて開催している若手医師の会議(医学部卒後10年以内の医師が対象)に出席し、海外の若手医師と国際保健の問題について話し合い、交流を深めるとともに、理事会の傍聴も行った。

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