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令和7年(2025年)8月5日(火) / 日医ニュース / 解説コーナー

医師会会員情報システム(MAMIS)の現状について

医師会会員情報システム(MAMIS)の現状について

医師会会員情報システム(MAMIS)の現状について

 昨年10月30日に公開した医師会会員情報システム〔Medical Association Member Information System、通称「MAMIS(マミス)」〕。
 今号では担当の笹本洋一常任理事にMAMISの現状等について、いくつかの質問に答える形で改めて説明して頂いた。

Q「MAMIS」を開発することになった経緯を改めて教えて下さい。

A日本医師会では、従来、会員の先生方の情報を管理する会員情報管理システム(以下、旧システム)を運用して参りました。令和6年12月末に複写式届出用紙を廃止するまで、日本医師会への入会・異動・退会(以下、入会等)の届け出は、郡市区等医師会と都道府県医師会を経由し、毎年4万件以上の申請を紙で受領していました。医師会三層構造全体(一部では郡市区医師会内に地区医師会がある四層構造)では、単純計算で年間12万件超の届出が処理されていたことになります。
 三層それぞれの医師会事務局側が紙の情報を手入力するため、手続きの煩雑(はんざつ)さや、運用に多大な時間やコストを要しており、全国の医師会からもWeb手続き化を求める声が上がっていました。更に、旧システムの老朽化によるシステムのリプレイスも課題となっていました。
 これらの背景も踏まえ、令和5年1月に会内の「医師会組織強化検討委員会」より、「全国の会員・医師会が共通で利用可能な入退会・異動等のWeb手続きシステムの構築」が提言されたことを受け、全国の都道府県医師会並びに郡市区等医師会などのご協力を得ながら、「MAMIS」の開発を進めてきました。

Q「MAMIS」のメリットなどを具体的に教えて下さい。

A「MAMIS」では、医師会三層構造の流れに則(のっと)った各種申請等が可能となっています。各医師会が共通の会員情報を閲覧・参照することができるようになることで、会員や事務局作業の負担軽減につなげていきたいと考えています。
 また、全国の医師会事務局共通のシステムとすることで、最終的には医師会全体としての管理コストの削減といったメリットも生まれます。
 従来、特に異動が多い若年層の勤務医の先生方は、届出用紙による申請の面倒さから、せっかく入会頂いても、異動に伴って退会したまま、再入会頂けないケースも多くありました。「MAMIS」では、パソコンやスマートフォンからログインできるマイページにて、異動などの申請を簡便に行うことが可能になるばかりではなく、その進捗状況もご確認頂けます。
 また、「MAMIS」は、日本医師会が構築・運営を担うシステムですが、日本医師会の会員だけでなく、日本医師会には未入会の各都道府県医師会、郡市区等医師会の会員にもご利用頂けるようになっています。

Q現在、「MAMIS」で対応可能な手続きについて教えて下さい。

A「MAMIS」では、医師個々人のマイページを通じてご自身の登録情報を管理頂けるとともに、入会等の各種申請をWeb上から行うことができます。住所・メールアドレスといった連絡先、診療科や所属学会などの基本情報の変更も可能です。
 更に、本年4月より、研修管理機能を追加しました。現在は「MAMIS」上から、会員ご自身が取得した各種研修制度(生涯教育制度、かかりつけ医機能研修制度、認定産業医制度、認定健康スポーツ医制度及び専門医共通講習等)の単位の確認や修了証等の発行が可能です。また、本年4月に開始したかかりつけ医機能報告制度にかかる研修の申請も可能となっています。
 なお、日本医師会の各種研修会に参加される医師であれば、非医師会員の先生方であってもご利用頂けます。

Q「MAMIS」を利用するにはどうしたら良いのですか?

A令和6年10月1日時点で日本医師会員の先生には、「MAMIS」上にマイページをご用意し、ログインの案内(ID・パスワード)をはがきでお送りしていますが、ご不明な場合はMAMIS運営事務局(コールセンター)にお問い合わせ下さい。
 会員の先生方には、ぜひ一度「MAMIS」にログインしてマイページに登録されている情報をご確認頂き、変更が必要な場合は、お手数ですがご自身で情報更新・修正をお願いいたします。
 なお、「MAMIS」の詳細に関しましては、専用のMAMIS情報共有サイト(https://mamis.member-sys.info/)を設けておりますので、ご活用願います。

※会員・事務局のログイン方法など、各種マニュアルをご用意しています。公開資料のダウンロードはこちら

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Q高齢等の理由で「MAMIS」に登録が難しい方にはどのような対応がとられているのですか?

A会員ご本人が「MAMIS」での申請が困難な場合に、医師会事務局がその先生に代わって各種申請等を行う「代理申請」機能がありますので、ご所属または、これから入会される先の医師会にお問い合わせ下さい。詳細は次のとおりです。
 【代理申請できるもの】
 マイページを持っている所属会員と同じ画面を閲覧、操作することが可能
 ●利用者登録情報の変更
 ●入会申請・異動申請
 ●退会申請・各種申請内容の修正
 ●各種申請の削除(誤って二重申請した場合等、医師会が会員に差し戻し、申請を削除するケースなど)

Q多数の臨床研修医と関わりがある医師会や、医療機関の管理者に向けてアドバイスをお願いします。

A多数の臨床研修医と関わりがある医師会や、医療機関の管理者・事務局の方々に向けてMAMIS運営事務局で入力支援を行っています。
 専用のフォームに新規入会される臨床研修医の先生方の情報を入力し、提出頂くことで、運営事務局が入会データの取り込みの支援を行います(取り込みまでに1~2カ月程度のお時間を頂戴しますので、お急ぎの先生はご自身で直接「MAMIS」に登録頂くことをお勧めします)。
 臨床研修医の新規入会取り込み支援方法については、MAMIS情報共有サイトに掲載していますので、ご参照下さい。
 臨床研修医の先生方にマイページをつくって頂くことで、医師のライフステージの早い段階から医師会・医師会活動へのご理解・接点を持つことにつながると考えています。現在行っている入力支援についても、今後は、先生方ご自身に直接入力して頂けるよう、日本医師会として取り組んで参ります。

※自分の認定医情報(取得単位・受講実績等)を確認頂けます。
【認定医】MAMIS操作マニュアル.pdfはこちら

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Q最後に会員の先生方に一言お願いします。

A現在、全国の医師会事務局を通じて、多くの先生方から「MAMIS」に対するご期待や、利便性の向上のご要望などのお声を頂戴しています。まずは着実にシステムの安定した運営を行うとともに更なる改良に努め、先生方に医師会をより身近な存在と感じて頂けるよう注力して参ります。
 会員の先生方におかれましては、引き続きのご理解・ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

「MAMIS」に関する問い合わせ先
医師会会員情報システム運営事務局(コールセンター)
E-mail:inquiry@mamis.med.or.jp
TEL:0120-110-030
(受付時間:平日10:00~18:00 ※土・日・祝日・年末年始を除く平日)

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