日本医師会はこのほど、「令和7年防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞した。
2024年1月に起きた能登半島地震で、災害支援活動として展開した日本医師会災害医療チーム(JMAT)派遣などが評価された。9月17日には、総理官邸で表彰式が行われた。
同表彰は、「防災の日」(9月1日)や「防災週間」(8月30日~9月5日)の関連行事として、日頃から防災思想の普及や防災体制の整備に尽力し、災害時における防災活動に顕著な功績のあった個人・団体に贈られるもので、今回は14個人、58団体が受賞者に選ばれた。
日本医師会は能登半島地震で、(1)発災当日より日本医師会内に「災害対策本部」を設置した、(2)被災県医師会と緊密な連携を取り、現地の需要を捉えながら、全都道府県医師会へJMAT派遣要請を行った、(3)全国の会員から支援金を募り、被災県医師会へ配賦するとともに、被災地域からの要請を基に、政府や関係機関に要望を行った―ことが評価された。
17日の表彰式では受賞者の中から選ばれた代表者が、石破茂内閣総理大臣から表彰状を受け取った他、記念撮影も行い、功績を称え合った。
今回の受賞を受け、松本吉郎会長は「被災者を救いたいという思いで、全国からJMATとして被災地に駆け付けて頂いた方々のお陰であると考えており、改めて感謝申し上げる。この受賞を契機として、JMAT活動をより強化させていきたい」と述べ、関係者に引き続きの支援・協力を呼び掛けた。