高齢者の生活にはキョウイクとキョウヨウが肝要とされる。今日行く所と今日の用事ということらしい。高齢者の複数の病院通いは問題にもなるが、現実にはキョウイクとキョウヨウに貢献しているのかもしれない。
そんなある日、新聞の隅に「ミスター富士山」実川欣伸氏(80歳)の富士山登頂2230回の記事が目に留まった。最初はそんなことができるのかと思った。富士山の開山期間は7月上旬から9月上旬の年間60日ぐらいだからである。以前は登山口のゲートも固くなく、登頂まで3時間、下山に1時間半という抜群の健脚あっての偉業かもしれない。初登頂が42歳で、その後コツコツ38年間で2230回! 1日4回登頂や、75日間連続1日2回登頂にも驚く。
そんなことを反芻(はんすう)しているうちに、一般的に男性は用事や行く所が毎日あるわけではないから、長期間にわたる数的目標があればもっといいのではないかと思う。私は60歳代になってから始めた100回登山を70歳の時に無事に終えて、現在満75歳で、ようやく182回登山にまで伸ばしてきた。自分の名前(ふみお)にちなんで230回登山を目標にしている。
実川さんとは桁違いの少ない数字であるが、私の場合、日曜祝日限定で、ゴルフや当番医、所用、さらに雨天や登山後の疲れも考慮すると、年間10~15回ぐらいしか登れない。病気やけがが無くともこのペースでは残る48回登山達成には5年は掛かりそうである。日本人男性の平均寿命は81歳だから、達成はギリギリになるかもしれない。
(一部省略)
宮崎県 日州医事 第913号より


