医師のみなさまへ

2025年9月24日

「移植医療」について ~毎年10月は臓器移植普及推進月間です~

~毎年10月は臓器移植普及推進月間です~

 

■いのちへの優しさとおもいやり

 臓器移植とは、生まれつきあるいは病気や事故により臓器の機能に障害がある人に、臓器を移植し機能の回復を図る医療です。

 誰もが「臓器を提供する」「移植を受ける」どちらの立場にもなる可能性があり、広く社会の理解と支援があって成り立つ医療です。

 臓器移植を可能にするのは、一人ひとりの意思表示とご家族の承諾です。もしもの時にご本人の意思を尊重できるように、あらかじめご家族と臓器提供の意思表示について話し合い、ご自身の意思を表示し、周囲の方へ知らせておくことがとても重要です。

■イベントのお知らせ

 臓器移植を受けた方やドナー・家族、移植に携わる医療従事者のお話しを聞ける機会です。

・第26回臓器移植推進国民大会「いのちのバトン、想いをつなぐ~臓器移植医療をもっとあたりまえに~」

 2025年10月26日(日)13:30~16:30【大阪府/WEB配信】

リーフレット

・第3回市民公開シンポジウム「移植とこころ」

 2025年11月15日(土)14:00~16:30【東京都/後日オンデマンド配信】

リーフレット

■意思表示の方法

 臓器提供の意思表示は、マイナンバーカード・運転免許証・インターネットによる意思登録・臓器提供意思表示カードにより行うことができます(なお、提供したくない方の意思も尊重されます)。

 詳しくは、下記サイトをご覧ください。

 意思表示の方法【日本臓器移植ネットワーク】

■日本の課題

 移植を希望している方はおよそ17,000名に上りますが、一年間に臓器を提供される方は約150名、実際に移植を受けられる方はわずか600名にとどまっています。これは世界的に見ても極めて少なく、十分な移植医療を実施できない危機的状況にあります。

(第74回厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会 参考資料1より)

 

お問い合わせ

日本医師会医療技術課: