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令和4年(2022年)9月5日(月) / 日医ニュース

役員紹介<常任理事>

 今号では、本年6月に発足した松本執行部の10名の常任理事の抱負と担当業務を紹介する。

釜萢  敏 常任理事

 5期目の常任理事を務めることになりました釜萢敏です。総務、学術・生涯教育(医学会)、医療関係職種、感染症危機管理対策・予防接種を担当いたします。松本会長を中心に、日本医師会が円滑に運営されますように全力を傾注いたします。
 新型コロナウイルス感染症に対する対応では、医療資源に限りがある中で、コロナに対する医療とコロナ以外の医療を、両方ともしっかり提供していくために、国や国民の皆様に日本医師会としての考えを分かりやすく訴えて参ります。
 また、医師としての研修に励まれている方々に寄り添い、できるだけ良好で効率的な研修環境を整えられるように力を尽くします。
 医師の地域偏在、診療科偏在は解決すべき重要な課題ですが、若い世代に負担が偏らないような配慮が必要だと考えています。
 医師の働き方改革の大きな節目である2024年4月が迫る中で、医師業務のタスクシェア・タスクシフトが引き続き取り上げられると予想されます。より多くの医療関係職種が更に協同することで、チーム医療のレベルを高めることが強く求められますが、その際には各医療関係職種の本来の業務内容に影響を与えないようにすることも大切です。
 これらの諸課題に取り組んで参りますので、引き続きのご支援、ご協力をお願いいたします。

総務、学術・生涯教育(医学会)、医療関係職種、感染症危機管理対策・予防接種

城守 国斗 常任理事

 常任理事3期目に選任・選定頂き、深く感謝申し上げます。何卒よろしくお願いいたします。
 今期新たに設けられました、医師の働き方に関してですが、2024年4月から医師の時間外上限規制がスタートします。日本医師会では、医師の働き方改革の制度において重要な役割を担う「医療勤務環境評価センター」事業及び「審査組織」の事務業務を行うことになりました。
 制度の開始まで既に2年を切っており、今期は既述の2事業を確実に開始することを基本とし、各医療機関・勤務医への制度の周知を更に進めるとともに、制度が地域医療にどのような影響を及ぼすのかを適宜調査していく予定です。
 医師国保については、会内にプロジェクト委員会を設置し、全国医師国民健康保険組合連合会の活動を支援するとともに国庫補助の必要性を主張して参ります。
 日医総研に関しては、日本医師会の医療政策策定には極めて重要な組織であるという観点から、松本新所長の下で組織・研究体制をより充実させ、研究員の良質な研究活動に資する環境整備を行います。
 引き続き、ご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願いいたします。

医師国保、図書館、医師の働き方、日医総研

長島 公之 常任理事

 常任理事3期目に選任・選定頂き、深く感謝申し上げます。
 今期は、2期目に引き続き、情報、会員情報(電子認証センター)、1期目に経験のある健康スポーツ、そして初めてとなる医療保険を担当いたします。
 情報に関しては、「骨太の方針2022」において、医療DXの推進が明記され、実際に、オンライン資格確認の導入、電子処方箋(せん)の運用開始など、医療現場に大きな影響のあるデータヘルス改革が進む重要な2年間となります。安心安全で質の高い医療提供、医療現場の負担軽減に貢献できる医療DXになるように、努めて参ります。
 また、医療情報の電子化において、医師という国家資格を持つ本人であることの証明が必須となります。これを実現するのが、電子認証センターにて発行する医師資格証ですので、日本医師会員全員、そして、医師全員への普及を目指して参ります。
 健康スポーツでは、前期の委員会で作成された「健康スポーツ医学実践ガイド~多職種連携のすゝめ~」を基本にした研修を推進し、各地域での運動資源マップの作製と多職種連携の普及に努めて参ります。
 医療保険に関しては、中医協の委員として、トリプル改定となる次期診療報酬改定に全力を注ぎたいと思います。
 各分野において、会員の先生方のご指導、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

情報、会員情報(電子認証センター)、医療保険、健康スポーツ

江澤 和彦 常任理事

 常任理事3期目に選任・選定頂き、深く感謝申し上げます。
 これまでの介護保険、精神保健、障害福祉に加えて、今期は、地域医療、小児在宅ケアを担当させて頂きます。2年後の医療・介護・障害福祉計画の策定、診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬のトリプル改定へ向けた議論が始まっており、2025年の天王山に全身全霊をかけて取り組む覚悟でおります。
 前期は、国全体がコロナ禍に翻弄(ほんろう)された2年間でしたが、今後、かかりつけ医機能、オンライン診療・資格確認、リフィル処方、電子処方箋等の新たな課題についても、国民のためのあるべき医療を念頭に置き、医療・介護の現場を守り、地域医療を支えるべく、気を引き締めて粉骨砕身の精神で取り組みます。
 かかりつけ医は、患者の最も身近で頼りになり、患者が最も信頼を寄せる医師であり、かかりつけ医のあるべき姿を踏まえ、中医協委員、介護給付費分科会委員として、次期診療報酬・介護報酬改定に全力を傾ける所存です。
 松本会長のご指導の下、新執行部一丸となり、医療現場の課題を解決し、国民の皆様に寄り添い、安全かつ良質な医療を提供できるよう努めて参ります。
 引き続き、ご指導の程何卒よろしくお願い申し上げます。

介護保険・福祉(認知症を含む)、地域医療、精度管理、精神保健(障害を含む)、小児在宅ケア

宮川 政昭 常任理事

 この度、2期目の常任理事に選任・選定頂き、深く感謝申し上げます。
 主担当として、税制、医療機関経営、薬事・医療機器、生命倫理、健・検診、治験促進センターを担当いたします。この職務に精いっぱい励みたいと決意しております。
 医療に関わる税制における諸問題は重要な課題です。控除対象外消費税や医業承継時の相続税・贈与税、更にいわゆる四段階制については、関係省庁と中長期的な視野で粘り強く交渉して参ります。
 医療機関経営は、新型コロナウイルス感染症によって医療機関が危機的状況の中、医業が安定して成り立つように支えるべく、しっかりと取り組んで参ります。
 薬事・医療機器の分野では、根本的な薬事諸問題の他、医療安全、医療保険、医療政策など多岐にわたる課題に対して一元的に取り組まなければなりません。さまざまな新薬や医療機器の薬事承認、更に医薬品安定供給を始めとする流通の諸問題は、行政や各団体との協議において、医療の現場から国民に寄り添う視点で、安全性や有効性、妥当性のみならず利便性についても、適切に判断し対応したいと考えております。
 松本会長の下、国民に良質な医療を提供でき、医療機関の医業経営が安定して成り立つよう、会員の先生方のご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

税制、医療機関経営、薬事・医療機器、生命倫理、健・検診、治験促進センター

渡辺 弘司 常任理事

 常任理事2期目に選任・選定頂き、深く感謝申し上げます。何卒よろしくお願いいたします。
 主担当の他、副担当としては、男女共同参画、小児在宅ケア、生命倫理、公衆衛生・禁煙対策・がん対策、感染症危機管理対策・予防接種、医療安全、女性医師支援センターを担当させて頂きます。
 新たに担当となりました会員福祉に関しては、会員の皆様が医師会に興味を持って頂き、入って良かったと思って頂けるような活動をしていきたいと思います。
 もう一つ新たに加わった医療廃棄物に関しては、今後、対応が厳しくなっていく分野であり、会員の皆様へ的確な情報・対処措置等を迅速にお伝えしていきたいと思います。
 成育基本法が施行され、こども家庭庁が設置されます。妊娠、出産から新生児、思春期までシームレスな支援・管理体制が構築できるよう努力したいと思います。
 産婦人科関連では出生前診断等に関する非認定施設への対応や働き方改革、学校保健関連では、特別支援教育、学校健診のあり方や学校保健管理医の対応が課題と考えています。
 各分野とも会員の先生方のご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。

会員福祉、医療廃棄物、先端医療、学校保健、周産期・乳幼児保健、医事法制

神村 裕子 常任理事

 2期目の常任理事に選任・選定頂きました神村裕子です。
 引き続き産業保健、有床診療所、男女共同参画、国民生活安全対策等の主担当を務めます。このうち産業保健では新たに運用が始まった「日本医師会Web研修システム」を活用し、現場のご意見を伺いつつ社会からの産業医への期待にも応えるよう、認定産業医制度の運用を進める所存です。
 また、男女共同参画では、2人の女性県医師会長並びに日本医師会でも3人の女性役員が就任したことを追い風に、共同参画の新たな展開を目指して参ります。
 医師の働き方改革をめぐっては、医療はこれまでのような長時間労働によって支えられるのではなく、多様性を包含した働きやすい医療現場の創出が必要です。新型コロナへの対応に追われている医療現場の声に応えることに主眼を置くとともに、担当分野であります女性医師支援センターや有床診療所、あるいは医師不足地域のご意見を聴くことに、より一層努めて参ります。
 新たに担当することになった医師年金については、特に若い勤務医に「備え」の必要性を知って頂くための広報に取り組んで参りたいと考えております。
 引き続きのご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。

年金、男女共同参画、有床診療所、国民生活安全対策、産業保健、女性医師支援センター

細川 秀一 常任理事

 このたび、常任理事として選任、選定頂き深く感謝申し上げます。日本医師会執行部に入り、身の引き締まる思いとともに職務に精いっぱい励みたいと決意しております。
 ここ十数年の間に国内各地において地震、台風、大雨による自然災害の被害が多く発生し、阪神・淡路大震災以降のDMAT、東日本大震災以降のJMATの活動など、日本における救急災害医療は随分と進歩・充実して参りました。
 また、今後起こると言われている南海トラフ巨大地震に対しての有効的な対策、被災地の医療活動における統括指揮、また避難所等に適切な運営助言対策をしていく必要があります。
 警察業務協力に対しての全国的な組織構築、死因究明法案の更なる内容の充実、医療関連事案に対して警察への適切な助言など今後検討していく必要があります。
 医療安全に関しては、特に医療事故調査・支援センターとの関わりにより、更なる支援を行います。
 その他、環境保健、労災・自賠責を担当させて頂く他、副担当として産業保健、男女共同参画、女性医師支援センターなどに関わらせて頂きます。
 会員の皆様のご意見を伺いながら先生方から信頼される医師会を目指していきたいと思います。ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

労災・自賠責、救急災害医療、環境保健、医療安全、検案

今村 英仁 常任理事

 このたび、九州医師会連合会のご推薦の下、皆様方のご支援により初めて常任理事に選任・選定頂きました。衷心より深く感謝申し上げます。これからは松本キャビネットの一員として粉骨砕身励んで参ります。今回の職務担当の説明をさせて頂きます。
 財務担当は、日本医師会の多岐にわたる公益目的事業と医師会員の皆様の大事な年金事業が円滑に遂行できるように財務の面からバックアップする大事な役割です。会員の皆様の貴重な財源を適切にかつ効率的に活用し、会員の皆様にご納得頂ける運用を目指していきます。
 国際担当は、世界医師会、アジア太洋州医師会連合、ハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院との交流活動を中心に国際保健に寄与する活動の担当です。今回の新型コロナ禍は日本国内だけで解決できる問題ではなく、国際保健の連携が必須です。グローバルな視点がますます求められるポストコロナ時代を見据えた国際関係活動を確立できるように尽力します。
 勤務医担当は、松本新体制でもとりわけ重要な担当と自覚しています。日本の約32万人の医師の3分の2以上が勤務医です。勤務医の皆様の医師会加入による組織強化が極めて大事であるとの松本会長の所信表明を受け、勤務医加入率向上の結果が残せる活動を目指します。
 病院担当では、東西南北の地域性、大都市と地方、高度急性期から在宅医療、中小病院から大病院、更には官民の設立主体の違いといったさまざまな多様性を認める病院が、1本の国民皆保険の診療報酬制度の下でしっかりと事業を行えるように支援して参ります。
 医賠責は加入された会員の先生が安心して医療に専念できる環境づくりを目指します。
 どうかご指導、ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。

財務、勤務医、病院、国際、医賠責

黒瀨  巌 常任理事

 このたび、常任理事に選任・選定頂き心から感謝申し上げます。東京都医師会理事として、社会保障・医療政策及び社会保険などを担当してきました。日本医師会では以下に示す主担当業務の他、情報、医療保険、救急災害医療、環境保健、健・検診、国際の副担当を務めます。
 医療政策分野では、少子高齢社会(いわゆる2040年問題)の社会保障と医療提供体制など解決すべき課題がまさに山積しています。医師会員はもとより国民の皆様の声にしっかりと耳を傾け、更に政・官・財・学など各界と緊密に意見交換しながら国民医療の適正な方向性を検討し、広く提言することを目指します。
 広報では、記者会見を始めさまざまな媒体を介して、正確かつ迅速な情報提供を心掛けます。いまだ収束が見えない新型コロナウイルス感染症関連情報に加えて、医療政策を含む多種多様な医療に関する話題を分かりやすく丁寧にお伝えしていきたいと思います。
 共同利用施設の拡充と連携は、かかりつけ医を中心とした地域包括ケアシステム構築に不可欠であり、医療・介護・福祉の拠点として円滑に機能できるよう全力でサポートして参ります。
 外国人医療対策については引き続き会内委員会を開催し、訪日・在留外国人医療に関する諸問題の解決に向けて尽力いたします。
 公衆衛生・禁煙対策・がん対策では、「国民の生命と健康維持」のために真に役立つ予防的施策を前広に検討し実行していく所存です。
 もとより浅学非才の身ではありますが、松本吉郎新会長のご指導の下、わが国の医療に貢献できるよう専心努力する所存です。会員各位のご指導・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

医療政策、広報、共同利用施設、外国人医療、公衆衛生・禁煙対策・がん対策

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