①今まで訪れた中で一番感動した場所 ②人生で最良の一冊と思われた本 ③これまでで一番印象に残っている患者さんとのエピソード ④会員の先生方へ一言
長島 公之(ながしま きみゆき)
①オリエント急行(ウィーン―パリ間)。伝説的な豪華寝台列車の車内の優美さ。
②『ブラック・ジャック シリーズ』(手塚治虫作)。考察本の企画や小説化に関わったので。
③24歳、男性。医局対抗野球大会で盗塁の際、右脛骨・腓骨骨折。直ちに入院し、数日後に、内固定手術を行う。強烈な痛み、手術、ギプス、車椅子、松葉杖、装具と全て人生初体験。その患者体験が、その後の医師生活に役立つ。40年前の私です。
④常任理事5期目となります。情報(医療DX)の分野は、私のライフワークでもありますが、近年の変化が大きく、今後更に加速していきます。薬事は6年ぶりの担当となります。この分野も大きな変化が続いています。会員情報では、MAMISをしっかりと軌道に乗せる必要があります。会員と国民のために、しっかり務めてまいります。
江澤 和彦(えざわ かずひこ)
①後楽園球場。マイケル・ジャクソン初来日コンサートが忘れられません!
②小学校時の昆虫図鑑と植物図鑑。知らない昆虫や植物を見掛ける度に調べて、穴が開くほど読みました。
③専門である関節リウマチの患者さんと毎年行っていた日帰りピクニックです。管理栄養士さんにお弁当を作ってもらい、お昼はビールを酌み交わし、午後は健康ランドでお風呂に浸かり、日頃の外来診療ではできない「人と人の交流」が楽しい思い出です。
④医療を始めとする社会保障を取り巻く環境は、かつてないほど厳しさを増していますが、医療や介護現場の課題を解決し、克服していくことが常勤役員の使命であり、現場を守り、国民により一層貢献できるよう全力で取り組んでまいります。
渡辺 弘司(わたなべ こうじ)
①日本医師会理事室。ここで日本の医療体制を決めているのかと感動した。
②『急に具合が悪くなる』(宮野真生子、磯野真穂著)。闘病記の範囲を超え、生きる・死ぬとは何かを根源的に考えさせられる。
③30年以上診察していたダウン症患児とそのご両親。患児は生前、知的障害があるにもかかわらず、頻回に私の携帯に電話を掛けてきてくれました。両親はどんなことも受け入れて介護されておられましたが、障害のある子どもを育てるとはどういうことかを学ぶことができました。
④「上医は国を治し、中医は人を治し、下医は病を治す」というと、地域におられる医師(私のような診療所等)は、"私には国は関係ないかな"と思いがちですが、地域を治すことはできます。例えば、診療外でも学校保健や乳幼児健診、産業医、外部講師などによる健康教育も重要な活動であり、継続することにより地方から国を治し、健康管理により人を治すことができます。ぜひ、地域医療活動にも目を向けてください。
今村 英仁(いまむら ひでひと)
①昭和55年(1980年)、20歳で初めて渡米した際に見たヨセミテ公園の朝日に包まれるハーフドーム。
②『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著)。小学6年生の時にコペル君を自分に重ね合わせて読みました。
③順番を付けることができないほど、患者さんとの思い出がたくさんありますが、一番大変だった経験を一つ。医師不足になった離島の精神科病院に赴任して、3名の医師で300名を超える入院患者さんの治療に当たった時の患者さんたちです。1年後には島内のほぼ全員の患者さんたちと顔見知りになりました。
④皆様方のご指導・ご支援のおかげで常任理事3期目を迎えますが"真に"役立つ常任理事を目指してまいります。引き続き、病院、医学会、医師偏在対策の中の専門研修・専門医機構の在り方、新たに税制、精度管理等を担当します。どうかよろしくお願いいたします。
黒瀨 巌(くろせ いわお)
①ブラジルのマナウス(アマゾン川河口から約1,500キロメートル上流の、アマゾン川本流とネグロ川が合流する地域にある町)。小型ボートに乗り巨大ナマズ(ピララーラ)釣りにチャレンジしました。釣り上げたナマズの大きさに驚くとともに、雄大な自然の中で生きる方々との交流は感動的でした。
②『福翁自伝』(福沢諭吉著)。「学び実践し、自ら道を拓く。」"自我作古"の精神に貫かれた生き方に共感しました。
③医学部卒業後、研修医として最初に受け持たせていただいた患者さん(終末期肺がん)が亡くなる直前、呼吸困難で意識が薄れていく中で「先生、ありがとう」と言ってくださったこと。「少しでも早く一人前の医師となり、一人でも多くの患者さんを救うことで恩返ししたい」と心から思いました。
④常任理事(3期目)に選任賜り感謝申し上げます。引き続き医療政策と広報を担当するとともに、がん・たばこ対策、健診・検診事業の推進にも注力する所存です。特に、今期から重点項目に加わった「広報活動」では、国民に信頼される日本医師会を目指し、迅速で分かりやすい情報発信に努めます。また、中央社会保険医療協議会委員として、懸命に地域医療を支えておられる会員各位の声を真摯(しんし)に受け止め、持続可能な医療提供体制の構築に資するよう取り組みます。
坂本 泰三(さかもと たいぞう)
①上高地。清らかな透き通る梓川の水に感動。
②『坂の上の雲』(司馬遼太郎著)。志を持ち挑む姿に共感。
③95歳で逝去された患者さんです。開業間もない頃から30年以上通院され、胃がんや急性心筋梗塞を乗り越えられました。ご家族から「先生がこの村で開業してくれて本当に良かった」とのお言葉をいただき、地域医療に携わり、継続することの喜びを改めて実感した忘れられない出来事です。
④医師会は、現在の会員の先生のみならず、20年、30年後に医療を担う医学生や研修医も誇りを持って引き継げる組織でなければなりません。そのためにも、会員の先生方の声を大切にしながら組織強化に取り組み、地域医療と国民の健康を支える医師会を、皆様と共に築いてまいります。
濱口 欣也(はまぐち きんや)
①トルコ・イスタンブール。アジアとヨーロッパの文化が融合する魅力あふれる都市です。第二ボスポラス大橋は、日本のODAと建設技術の結晶であり、日本の国際貢献を象徴する建造物として深く印象に残っています。
②『プリンシプルのない日本』(白洲次郎著)。戦後復興と新憲法制定に尽力し、GHQにも臆することなく自らの信念を貫いたことから、「従順ならざる唯一の日本人」と称された白洲次郎の生き方を描いた一冊です。吉田茂のブレーンとして貿易庁長官を務める一方、ケンブリッジ大学で学び、リーバイスやセビル・ロウの装いを粋に着こなし、スポーツや農作業を愛した人物でもありました。揺るぎないプリンシプルと気骨、そしてダンディズムを生涯貫いた姿に深く共感しています。
③私が取り上げた赤ちゃんが成長し、やがて結婚して、そのお子さんを再び私が取り上げる。このように命のバトンを受け継ぐ瞬間に立ち会えることは、産婦人科医として何ものにも代え難い幸福であり、大きな喜びです。
④組織強化は、本会にとって最も重要な課題の一つです。2025年12月1日現在、会員数は178,583人となり、過去最高を更新することができました。これはひとえに先生方のご理解とご尽力の賜物であり、心より感謝申し上げます。次なる目標は、会員数1%増です。その実現には、地方と中央、都道府県医師会と本会との相互理解を一層深めることが不可欠です。地域の先生方と忌憚(きたん)のない議論を重ね、目線を一つにし、一致団結して協働することこそが、真の組織強化につながるものと考えています。産婦人科分野では、健康保険法の改正に伴い、「出産費用の無償化」に関する議論が大詰めを迎えています。世界に誇る安心・安全な周産期医療体制を将来にわたって維持し、医療機関を守るため、責任を持って議論に臨んでまいります。また、医師賠償責任保険制度、医師の働き方改革、周産期医療、国際分野を担当し、世界医師会を始め、アメリカ医師会、ドイツ医師会の年次総会、韓国医師会などの国際会議に出席し、日本医師会のプレゼンス向上に努めています。今後とも、先生方のご理解とご支援を賜りながら、情熱と仁をもって諸課題に真摯に取り組んでまいります。引き続き、よろしくお願い申し上げます。



