東京都医師会の顕彰事業
~医学生のサークル活動を応援します~
東京都医師会は、医学生の皆さんのサークル活動を支援しています。私たちは主に都内の医学生との交流を通じ、共通の目的を持った学生が、在学校の枠を超え、地域医療の向上や互いの技能・知識の深化に取り組んでいる姿を目の当たりにしてきました。こういった活動は、将来医師として働くための糧となることはもちろん、社会・文化的側面から、医学・医療を発展させることにつながりうるものと考えています。
そこで東京都医師会では平成29年度より、医学生によるサークル活動の実績を顕彰するとともに、1サークル10万円の助成金を提供しています。審査により選ばれた活動は、毎年3月に開催される「東京都医師会功労賞表彰式」の場で発表していただく予定です。
医学生の皆さんの活動が、この支援によりますます充実したものとなることを願ってやみません。
【プログラム】
【応募期間】
平成30年4月1日(日)~5月15日(火)
【応募要件】
・東京都内で活動するサークルであること
・サークルには医学生が複数名所属していること。
【応募方法】
規定の「応募・推薦用紙」により、所属医学部の教員もしくは医師会役員の推薦を得て、過去の実績を明記した書類を添付のうえ、東京都医師会に応募してください。応募・推薦用紙は下記URLからダウンロードできます。
WEB:https://www.tokyo.med.or.jp/7942
【採択について】
東京都医師会が審査のうえ顕彰。
採択数は、単年度3サークルまでとする。
【その他】
顕彰を受けたサークルは、活動終了後、所定の書式にて活動報告を提出すること。
提出された報告は、東京都医師会が公表する予定です。
【お問い合わせ】
東京都医師会 支援部 医療支援課
03-3294-8831(直通)
Mail: shien[a]tokyo.med.or.jp([a]をアットマークに変えてください)
Japan Health System Review 発刊!
坂元 晴香 他 著、東京大学国際保健政策学教室 編
皆さんの中には、将来、留学をしたい、英語で論文を発表してみたい、学生の間に海外の病院実習に行ってみたい、そんな思いを持っている人たちがたくさんいるのではないでしょうか。海外勤務であれ留学であれ日本から一歩外に出ると、そこでは何度も、日本の医療について聞かれる機会があります。では皆さん、実際に海外に行ったり英語論文を書くときに、日本の医療のことを、英語で正しく伝える自信はありますか?
今回、東京大学国際保健政策学教室では、国内外の専門家の協力を得て、日本の医療制度を系統的に検証した英文報告書「Japan Health System Review」を作成いたしました。こちらは、WHO(世界保健機関)が事務局を務めるAsia Pacific Observatory(APO)の活動の一環です。
日本が世界最長寿の国であることは皆さんもご存知の通りです。これまで日本の医療は比較的低い値段で高い水準の医療を提供しているとされてきました。しかし、少子高齢化や医療技術の進展(高額医薬品など)によって、医療財政の状況は悪化の一途をたどっており、このままでは日本の医療が持ちこたえられなくなるのでは?という懸念も生まれています。
今回の報告書では、これまで日本がどのように健康長寿を達成してきたのか、皆さんも一度は耳にしたことがある「国民皆保険」や「フリーアクセス」といった日本の医療制度について、その制度の現在に至るまでの歴史をわかりやすくまとめています。報告書後半では、少子高齢化や医療費の増加といった現在の日本が抱える問題に対して、2000年以降、厚生労働省を中心にどのような制度改革が行われてきたのかを検証するとともに、未来の日本のあるべき医療の姿を提言した内容となっています。
本文の構成は、1. イントロダクション、2. 日本の医療の構造、3. 医療財政、4. 医療人材(医師・看護師等)、5. 医療提供体制、6. これまで行われてきた医療制度改革、7. 日本の医療制度の評価という流れになっています。最初から読むのではなく、気になるセクションから読み始めてもわかりやすい内容になっています。
レポートは、下記APOのサイトから無料でダウンロードできます。日本の医療は今、過渡期にあります。皆さんが、医師国家試験に合格し、医師として働き始める頃には、皆さんも日本の医療制度の変革の大きな波から影響を受けることになるでしょう。自分たちが医師となった時に、どのような医療を提供していきたいのか、 この機会にぜひ、英語でじっくり日本の医療制度を勉強してみてください。
WEB:http://www.healthobservatory.asia
(APOウェブサイト)
【目次】
Executive Summary
Chapter 1 Introduction
Chapter 2 Organization and Governance
Chapter 3 Financing
Chapter 4 Physical and human resources
Chapter 5 Provision of services
Chapter 6 Principal health reforms
Chapter 7 Assessment of the health system
Chapter 8 Conclusions
Chapter 9 Appendices
- No.44 2023.01
- No.43 2022.10
- No.42 2022.07
- No.41 2022.04
- No.40 2022.01
- No.39 2021.10
- No.38 2021.07
- No.37 2021.04
- No.36 2021.01
- No.35 2020.10
- No.34 2020.07
- No.33 2020.04
- No.32 2020.01
- No.31 2019.10
- No.30 2019.07
- No.29 2019.04
- No.28 2019.01
- No.27 2018.10
- No.26 2018.07
- No.25 2018.04
- No.24 2018.01
- No.23 2017.10
- No.22 2017.07
- No.21 2017.04
- No.20 2017.01
- No.19 2016.10
- No.18 2016.07
- No.17 2016.04
- No.16 2016.01
- No.15 2015.10
- No.14 2015.07
- No.13 2015.04
- No.12 2015.01
- No.11 2014.10
- No.10 2014.07
- No.9 2014.04
- No.8 2014.01
- No.7 2013.10
- No.6 2013.07
- No.5 2013.04
- No.4 2013.01
- No.3 2012.10
- No.2 2012.07
- No.1 2012.04
- 医師への軌跡:淺村 尚生先生
- Information:Spring, 2018
- 特集:医師と研究
- 特集:基礎研究に携わる医師 鈴木 一博先生(大阪大学免疫学フロンティア研究センター 免疫応答ダイナミクス研究室)
- 特集:臨床研究に携わる医師 田中 里佳先生(順天堂大学医学部 形成外科学講座)
- 特集:臨床研究に携わる医師 田代 泰隆先生(九州労災病院 整形外科・スポーツ整形外科)
- 特集:社会医学研究に携わる医師 辻 真弓先生(産業医科大学医学部 産業衛生学講座)
- 特集:日本医学会会長に聴く 門田 守人先生(日本医学会 会長)
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- チーム医療のパートナー:看護師(緩和ケア・急性期)
- 地域医療ルポ:香川県木田郡三木町|松原病院 松原 奎一先生
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- 医学教育の展望:医療におけるコミュニケーション教育
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- 日本医師会とドクタラーゼについて
- FACE to FACE:鈴木 あみ×西原 麻里子