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令和3年(2021年)2月20日(土) / 日医ニュース

関ヶ原

 コロナ禍の中、撮影中断を余儀なくされた大河ドラマ「麒麟がくる」の放送が先日終了した。ドラマのクライマックスである本能寺の変から18年の後、長く続いた戦乱の世は天下分け目の大決戦で終焉(しゅうえん)に向かうことになる。戦いの舞台となったのはご存知『関ケ原』。その地に昨年10月、岐阜関ケ原古戦場記念館がオープンした。
 物見櫓(やぐら)のような外観の館内には最新技術が結集されている。エントランスホールを抜けると床面に日本地図が映し出され、合戦に至るまでの経緯、諸国の状況等を時系列で解説、更に関ケ原周辺での情勢が加わって全体像が把握できるプロジェクションマッピングになっている。
 続くシアターでは、幅4・5メートル、長さ13メートルの巨大曲面スクリーンに東西両軍の戦いの様子が描かれ、音、光、風や振動までもが加わって臨場感たっぷり、まるで戦いの真っ只中にいるような気分を味わえる。
 そして一番のお薦めが最上階にある展望室だ。360度全面ガラス張りになっており、関ケ原の町が一望できる。石田三成陣跡の笹尾山、戦局に影響を及ぼした小早川秀秋陣跡の松尾山、徳川家康が最初に陣を構えた桃配山などを一挙に見渡すことができるのだ。420年前の武将達も眺めたであろう山々。当時の情景を想像し、天下分け目の戦いのシーンにタイムスリップしたかのような気分になる。
 興味のある方はぜひ訪ねてみてはいかがだろうか。

(とら)

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