 松本会長も参加したPPEの着脱訓練
松本会長も参加したPPEの着脱訓練
 松本会長も参加したPPEの着脱訓練
松本会長も参加したPPEの着脱訓練
 「診療所を対象とした新興感染症対策リーダー研修」が10月13日、日本環境感染学会の協力の下、日本医師会館で開催され、総勢95名の受講者が午前と午後の2班に分かれて、実技実習などを行った。
 日本医師会では、昨年3月に診療所の新興感染症への対応力を一層高める取り組みの一環として、「診療所を対象とした新興感染症対策研修」を開催している。しかし、今回の研修では参加者に本研修で得た内容を参考として、実際に各地域で研修会を企画・実施するリーダーの育成を目的としており、より指導者向けの講習であることを明確化するため、名称も変更して行われたものである。
 研修を開催するに当たっては前回に引き続き、会内の「診療所における新興感染症対策研修検討プロジェクト委員会」で研修プログラムや研修実施方法等について検討を行った。
 午前の研修は笹本洋一常任理事の司会で開会。冒頭のあいさつで松本吉郎会長は、「外来を担当する医療機関における感染への対応能力は常に更新し高めていくことが求められており、日頃から研修、訓練の機会を確保することが必要になる」として、研修の意義を強調。今回の研修を通じて得られた課題や提案を基に、今後の取り組み内容の充実に努めていく考えを示すとともに、本研修が全国の診療所の新興感染症に対する総合力の強化に寄与することに期待を寄せた。
 引き続き、舘田一博診療所における新興感染症対策研修検討プロジェクト委員会委員長/東邦大学微生物・感染症学講座感染病態・治療学分野教授が前回の研修との変更点などについて説明。「今回得られた経験を各地域で横展開してもらうため、今回はリーダー研修とさせてもらった。感染症対策の経験の無い先生方に対して、どうしたらうまく伝えることができるか等、それぞれの経験や考えをぜひ共有し、各地域に持ち帰ってもらいたい」と述べた。
 その後、事前にe-learningを利用して「新興感染症概論」「新興感染症に備えた医療提供体制・医師会の取り組み・本研修の趣旨について」「実技・ゾーニングの指導ポイント」等に関する講義を受講してきた参加者は、「PPEの着脱」「手指衛生」「検体の採取」などの実技実習や、患者への感染防護に加え、医師自身への感染を防ぐために重要となるゾーニングに関する机上演習を受講した。
 その後、事前にe-learningを利用して「新興感染症概論」「新興感染症に備えた医療提供体制・医師会の取り組み・本研修の趣旨について」「実技・ゾーニングの指導ポイント」等に関する講義を受講してきた参加者は、「PPEの着脱」「手指衛生」「検体の採取」などの実技実習や、患者への感染防護に加え、医師自身への感染を防ぐために重要となるゾーニングに関する机上演習を受講した。
 最後にあいさつした笹本常任理事は、「全国で発熱外来等に対応できる診療所を増やし、新興感染症に対する医療提供体制の構築をより一層進めるためにも、本研修で得た内容を参考として、ぜひ、各地域で研修会を企画・実施して欲しい」と呼び掛け、午前の研修は終了となった。
 引き続き、午後からは午前と同様の研修が行われ、最後に閉会のあいさつを行った福田稠副会長は、多くの方々に参加してもらったことに感謝の意を表明。その上で、本研修で得た内容を参考に、実際に各地域で研修会を企画・実施してもらうことで、新興感染症が発生した際には、全国で発熱外来等に対応できる診療所が増加し、新興感染症に対する医療提供体制の構築がより一層進むことに期待感を示し、研修の全日程が終了となった。





