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平成28年(2016年)2月20日(土) / 日医ニュース

勤務医の過重労働を改善するために

勤務医のひろば

 北海道医師会勤務医部会は、昭和61年6月、勤務医に関わる地域医療活動、生涯研修及び福祉対策等の事業を推進していくことを目的に、北海道医師会の事業として設立した。
 平成16年4月の新医師臨床研修制度の実施により、面積では四国と九州を合わせた広さの北海道では、大都市札幌を除いて「勤務医不足」「医師の偏在」が叫ばれて久しくなる。
 私は平成21年より部会長を務めているが、病院の勤務医は日中の平常勤務に加え、救急医療・夜間を含めた時間外診療にも対応している。
 勤務医を取り巻く環境は厳しく、北海道医師会勤務医部会では、平成25・26年度で、(1)病院へのクレーマー問題、(2)救急・時間外診療の実態(コンビニ受診の問題等)、(3)医師不足の実態と診療科の偏在、(4)女性医師の地域医療への貢献度、(5)地域医療を支える医師の高齢化─についての実態調査を行い、「勤務医の過重労働を改善するために」という題で報告書を作成した。
 平成27・28年度は、刻々と変化する北海道の医療状況を比較検討するために、更に調査を進める予定である。
 その結果を2025年問題に向けて、行政や地域住民に働き掛け、少しでも地域医療を守る解決策の一端になることを切望している。
 平成29年度に北海道で開催予定の全国医師会勤務医部会連絡協議会で、その結果をご報告できれば幸いである。
 多くの先生方の参加を期待している。

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