地域医療の現場で働く医師たち
第6回「日本医師会 赤ひげ大賞」表彰式開催

集合

主催:日本医師会・産経新聞社 後援:厚生労働省・フジテレビジョン・BSフジ 
特別協賛:太陽生命保険株式会社

2018年2月9日に、第6回「日本医師会 赤ひげ大賞」表彰式が東京都内にて開催されました。

赤ひげ大賞とは、全国の都道府県医師会から推薦された、各地域のかかりつけ医として生命の誕生から看取りまで様々な場面で住民の疾病予防や健康の保持増進に務めている医師を表彰するものです。本年は、5名の医師が第6回赤ひげ大賞受賞者に、また2名の医師が選考委員特別賞に選ばれました。

第4回の表彰式から医学生の参加を呼びかけており、今回も多くの医学生が参加しました。参加した学生は「将来は地元で地域医療に従事しようと思っているので、地域のために長年働いてきた大先輩の先生方のお話を間近に聴くことができて本当に勉強になりましたし、励みにもなりました」と、感銘を受けていました。

赤ひげ大賞受賞者・功績

藤巻 幹夫(ふじまき みきお) 先生 90歳
新潟県小千谷市 藤巻医院理事

特別豪雪地帯である小千谷市で診療に当たり、予防接種を40年以上担うとともに、学校医としても活躍している。午前は外来、午後は往診と、現在も精力的に活躍している。

河井 文健(かわい ふみたけ) 先生 77歳
静岡県下田市 河井医院理事長・院長

伊豆半島の南端にある下田市で、市民と観光客の健康を守ってきた。また、6年前に市内に二次救急病院ができるまで、夜間休日の救急医療を一手に引き受けてきた。

塚本 眞言(つかもと まこと) 先生 67歳
岡山県吉備中央町 塚本内科医院理事長・院長

過疎高齢化が進む吉備中央町で30年間、町民の健康を守ってきた。地域に公共交通機関がないことから、通院が困難な患者のための介護タクシー事業を始めるなどしてきた。

松原 奎一(まつばら けいいち) 先生 75歳
香川県三木町 松原病院理事長

町内唯一の中学校で校医として働くうちに、血液検査で異常値を示す子どもが多いことに気付き、自費で血液検査を行い、栄養指導などを実施してきた。

水上 忠弘(みずかみ ただひろ) 先生 73歳
佐賀県伊万里市 水上医院理事長・院長

高齢化率の高い地域で34年間診療を続けているほか、地域の学校医としても活躍している。患者の生い立ちや家族構成まで把握し、より良い診察につなげている。

選考委員特別賞

東日本大震災後の献身的な医療活動に対して、2名が選考委員特別賞を受賞しました。特別賞は今回のみの特例として贈られたものです。

鎌田 眞人(かまだ まさと) 先生 60歳

宮城県南三陸町
歌津八番クリニック
理事長・院長

佐藤 徹(さとう とおる) 先生 59歳

宮城県南三陸町
佐藤徹内科クリニック
理事長・院長

※順序は都道府県順に北から。受賞者の年齢は平成30年2月9日現在。

 

「赤ひげ」とは?

昭和を代表する作家である山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』の主人公である医師の呼び名です。彼は貧しい庶民の暮らしや葛藤に向き合いながら、医療に身を投じました。日本医師会では、地域住民に寄り添い地域医療に貢献してきた医師の功績を称えるために、この話にちなんで2012年に本賞を創設しました。

 

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