皆さんは将来、自身が結婚し、家庭を築く姿を想像したことがあるでしょうか。
2020年に行われた医学生を対象としたアンケートでは、医学生の多くが、「結婚したい」「子どもが欲しい」と思っていることがわかりました。
近年は、結婚して子どもに恵まれた後も、男女共に子育てをしながら働き続けるのが当たり前の世の中になりつつあります。そういった意味で結婚は、「互いに働きながら育児・家事をシェアします」と宣言するようなものであるとも言えます。これは、医師という職業においても例外ではありません。
男女を問わず、医師が子育てをしながらキャリアを維持し、働き続けるためには、どうしたらいいでしょうか。
女子医学生を主人公にしたストーリーをもとに、一緒に考えてみましょう。

 

まもなく卒業して臨床研修医になるX。これからの進路や結婚・出産のことを考えるにあたり、部活の先輩で、子育てをしながら働いているA先生に、「相談があります」と声をかけた。


 

A先生

 

するとA先生は、「私は時短勤務で、まだ経験が浅くてわからないことも多いから、他の先輩にも声をかけてみるよ」と、SNSグループを作ってくれた。そこから、SNSのやり取りが始まった。

※このストーリーは、複数名の医師へのインタビューを踏まえ、一部内容を改変・再編したものです。

 

主人公X

医学部6年生。そろそろ将来のことを考えなくてはと思っている。同級生の彼氏は外科志望。自分としては子どもも欲しいし、仕事も頑張りたい。

 

 

A先生

医師4年目。28歳女性。子どもは1歳。子どもが0歳のうちに保育園に預け、仕事に復帰した。大学病院で、時短勤務で働いている。

 

 

B先生

医師7年目。32歳女性。専門医資格は取得済み。1年前に結婚し、現在妊娠中。大学病院で、当直免除で働いている。

 

 

C先生

医師7年目。32歳男性。市中病院勤務の専門医。同じく医師の妻は、医師3年目で第一子、5年目で第二子を出産。現在妻は育休中。

 

 

D先生

医師10年目。35歳女性。子どもは4歳。専門医。育休取得の経験あり。現在は大学病院で、フルタイムで働いている。

 

 

 

Q1 あなたは将来、結婚したいと思っていますか?

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Q2 結婚相手の働き方に希望はありますか?

(クリックで拡大)

 

Q3 結婚相手の職業に希望はありますか?

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Q4 あなたは将来、子どもが欲しいと思いますか?

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調査概要 : 一般社団法人MyFFが実施した、医学生を対象とする調査
調査手法 : Googleフォームにて回答を募った
調査実施時期 : 2020年11月
回答者所属大学数 : 全国49大学
回答者数 : 383人

 

No.36