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「周術期」という言葉を、皆さんは聞いたことがありますか? 手術を安全に行い、患者さんがすみやかに元の生活に戻るためには、 術前から術後まで、様々な多職種がシームレスに連携して、慎重にリスクを管理することが重要です。 今回は、そんな多様で複雑な周術期管理のあり方を、詳しくひも解いていきましょう。

 

皆さんは、手術というとどのようなシーンを思い浮かべますか? 手術室の中で横たわる患者さんにライトが当たり、執刀医が助手のサポートのもとでメスを入れている光景でしょうか。こういったシーンは、医療ドラマなどで頻繁に取り上げられていることもあり、どなたでも、容易に思い浮かべることができるのではないかと思います。

それでは、そのときの患者さんの身体がどのような状態に置かれているか、さらには、執刀医や助手以外に、手術室にはどのような医療職がいて何をしているのか、具体的にイメージできますか?

そもそも手術というのは、患者さんの身体にメスを入れるという非常に侵襲的な行為であり、様々なリスクがあるものです。そのため、手術が安全に行われ、その後患者さんができるだけ早く回復し、元の生活に戻ることができるようにするために、術前から術中、術後にかけて、麻酔科医を中心とした多職種が協力し合い、様々なリスクに備えているのです。

近年では、術前から術後の期間を大きく「周術期」という一つの概念として捉え、多職種が周術期管理チームを組んでシームレスに連携しようという取り組みが、活発に行われています。周術期管理チームを活用することで、より安全で質の高い医療が実現されることが期待されます。そこで今回の特集では、周術期にどのようなリスク管理が行われており、そのなかで多職種がどのように関わっているのかを詳しく見ていきましょう。

 

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