10年目のカルテ

生涯、臨床医として患者さんと直接関わっていたい

【消化器内科】橋本 神奈医師
(宮崎大学医学部附属病院 第二内科)-(前編)

内視鏡との出会い

橋本先生

――鹿児島大学を卒業して、初期研修からは地元の宮崎に戻られているんですね。

橋本(以下、橋):はい。もともと地域に根付いた医師になりたいという気持ちがあって、初期研修先を選ぶ際にも、東京や福岡に出るという選択肢はとらずに、地元の病院に進みました。

――消化器内科に進んだきっかけは何だったのでしょうか。

橋:初期研修中に内視鏡を教えてもらって、「これは面白い」と夢中になったんです。学生の頃、顕微鏡で細胞を観察する病理学が好きだったのですが、それにも似て、画面を覗き込んで細かい操作をするというところに面白さを感じました。特に下部内視鏡は、大腸の形が人それぞれ違うので、なかなかうまくいかないんです。それを攻略していく感じも刺激的でしたね。

また、外科手術をせずに内視鏡だけで治療できると、患者さんの負担が格段に少ないんです。上級医が内視鏡でがんを切除したりするのを間近で見て、いつかは自分もやれるようになりたいと感じました。それで、宮崎大学医学部附属病院で、消化管・肝臓・血液の疾患を扱う第二内科に入局しました。

今は、月曜から金曜までの勤務に加えて土日もアルバイトをしたりするので、一週間ずっと内視鏡を触っています。それも全く苦にならないくらい、内視鏡が好きですね。

――内視鏡の技術が一人前に身につくまでにどのくらいかかりましたか?

橋:胃カメラは、入局後1年くらいでだいたいのことはできるようになりました。大腸カメラはもう少し難しくて、3年目くらいで9割方成功できるようになったと思います。5~6年目くらいでポリープの切除と止血までできるようになって、それで一段落したという感じです。

教育環境には非常に恵まれていたと感じています。都会のように症例数が多くはありませんが、指導医がいつもしっかり見てくれていたので、一つひとつの症例で質の高い経験を積むことができました。自分の弱みがわかって、少しずつ技術を身につけることができたと思っています。

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