合宿開催報告~あなたと医療とマネジメントと~

山本雄士ゼミ

【山本雄士ゼミとは】

本ゼミでは、日本人医師として初めてハーバード・ビジネススクール(HBS)でMBAを取得された山本雄士先生を講師にお招きして、実際にHBSで使われているケースをもとにディスカッションを行っています。ゼミでは「あなたと医療とマネジメントと」というテーマを掲げ「社会の中で医療がまわる方法」、「自分の能力を最大限に発揮する方法」、「自身のキャリアを考えていく方法」を模索しています。昨年度は疾病特化型の病院や地域の医療連携システム、医療保険と予防の取り組み、製薬会社のケースなどを扱い、幅広い分野や多様な世代から約240名が集まりました。「これからの医療を変えていきたい!」という仲間が出会い、学び、刺激しあう場となっています。

【病院の研修プログラムを考えてみよう】

今回の合宿では2日間にわたってグループワークと2つのケーススタディーを行いました。グループワークのテーマは「とある病院の初期研修医向けの研修プログラムを考える」。理想の医療者像や現在の研修プログラムの課題を考えた上で、院長役の山本先生との面談や、医学教育に関わるゲスト審査員からアドバイスをもらいながら、各グループがアイディアを出していきました。プロフェッショナルとして医師には何が求められているのか、といった根本から考えを深め、国内外の具体的な研修プログラムの比較や一般企業における人材育成についての資料を用いながら、社会人参加者の経験談も参考に深夜まで案を練りました。
発表では研修医の相互評価シートの導入や研修医主導のプロジェクトの立ち上げ、病院マネジメントを学べるコースの設立など多岐にわたるプログラムが提案されました。最後に山本先生からは内容だけでなく他者に魅力を伝えるためのプレゼンテーションの重要性についてもお話いただき、実際にプロジェクトを考え、実現させるまでのプロセスをグループワークから学びました。その他アメリカ医療制度改革のケースでは医療政策の難しさを、エベレスト登山のケースではチームマネジメントを学び、充実した内容の2日間となりました。

【これからのゼミ】

3年目を迎えた山本ゼミは新たな参加者と共にさらに充実した内容でスタートしました。「これからの医療もっと良くしていきたい!」そんな想いを共有し、形にしていきませんか? 詳しくはWEB(http://yamamoto.umin.jp/)をご覧下さい。


第2回イベント報告

第29回日本医学会総会2015関西「医療チーム学生フォーラム」

第29回医学会総会のプレイベントである、関西の医療系学生が集まった企画「医療チーム学生フォーラム」が京都府立医科大学にて2013年5月11日に行われました。 このフォーラムの特徴は、特定の学部が集まるのではなく、医・薬・看といった多学部が集まっていることで、その特徴を活かすべく各種の分科会が設けられました。分科会ごとに自分達の持ち寄った情報を使って、白熱した議論がなされ、複数の学部の視点から、異なった学部の学生ならではの意見を聞くことができました。

第2部では川上浩司先生(京都大学大学院医学研究科薬剤疫学教授)による講演が行われました。 川上先生は最年少で国立大学医学部教授になられ、経歴も多岐にわたり、その経験にユーモアを交ぜながら、医療の変化―20世紀は感染症など外敵と戦ってきたが21世紀は寿命が延び内部の敵(癌、アルツハイマーなど)との戦いにシフトチェンジしてきていること、それに加えFDAで先生が行われた研究を交え、EBMとそれに費用対効果を加えたHTA(ヘルステクノロジーアセスメント)との違いを話していただきました。
今までのEBMに費用対効果を加えることで、ただ治療するというのではなく、適切な薬剤選択を行うことでコストを低下させ、結果的には昨今話題になっている国民皆保険の破綻防止の面でも効果を出すということを話していただき、これからは「この病気だからこの薬だ」といったように単純な考えでなく、その患者にとって費用対効果をふまえ、どの薬が最も効果的かを考え治療する必要性があると感じました。

【どんな選択肢が将来あるのだろう??】

私達医学生の将来の進路というのは臨床か臨床研究職がメインだと考えていました。しかし今回のお話を聞いて、臨床や研究職に加えて疫学や保健衛生学分野で活躍するという選択肢もあることが分かりました。 保健衛生学分野での活躍は薬、病態、疫学など多くのことを学んだ医学生が薬剤疫学研究を行うことや病気の予防に携わることで、より多くの人を助け、医療費削減により他の社会福祉制度に資金を回すことで健康を増進するという医師本来の役割を果たすことができる選択肢の一つだと思いました。 医療チーム学生フォーラムではWEBも始めました。(「医療チーム学生フォーラム」で検索)新しい選択肢の提供や医・薬・看の意見交流の場としても価値が高い場ですので、皆さんのご参加をお待ちしています。

【お問い合わせ先】

URL:http://c-linkage.com/29Gakusei/

Twitter:@29Gakusei

Facebook: http://www.facebook.com/events/455256154551645/


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