10年目のカルテ

退院後の子どもやその家族の生活を支えていけるような医師を目指したい

【小児科】山口 直人医師
(神奈川県立こども医療センター 新生児科)-(前編)

新生児の専門家として

10年目のカルテ

――新生児科の医療について教えていただけますか?

山口(以下、山):僕の仕事場は、NICUと呼ばれる新生児集中治療室です。ここでは、早産による未熟児や先天性疾患を持つ新生児など、呼吸や循環動態が安定しない赤ちゃんを集中管理しています。

例えば早産で1000グラムにも満たない超低出生体重児の場合、NICUの保育器に入れて気管挿管し、人工呼吸器を装着します。循環動態が破綻すると予後が一気に悪くなるので、数時間ごとに採血・エコーといったモニタリングを数日は続けます。

――大変ですね。そんな新生児科を目指したのはなぜですか?

山:初期研修の時に、NICUの指導医に憧れたのがきっかけです。あと、新生児科の場合は全身を診られますし、日々成長していく過程を興味深いと感じた面もあります。

NICUを退院した後の子どもたちは、外来で見ていくことになります。なんとか助かった子が自分の足で歩いていたり、「幼稚園に通い始めました」という年賀状をもらったりすると、たまらなく嬉しいですね。

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