10年目のカルテ

親御さんを安心させスタッフに信頼されるかかりつけ医を目指して

【小児科】三浦 忍医師
(JA秋田厚生連由利組合総合病院 小児科)-(前編)

大学病院と市中病院の違い

10年目のカルテ

――大学病院と市中病院の両方を経験されていますが、それぞれの違いを教えて下さい。

三浦(以下、三):卒後、最初の1年間は大学病院で、その後2年は市中病院で研修しました。大学病院は重症患者を扱うことが多い反面、喘息などの一般的な病気を診る機会は少ないです。逆に市中病院では、重症疾患の治療には関われませんが、早くから外来も経験できますし、最初の診断をつける所に関われる。こういった違いがあるので、両方の経験が必要だと考えました。

大学病院の小児科だけを見ていると、小児科の重症患者は大変そう…という印象を持つかもしれませんが、市中病院は全く事情が違います。入院も、風邪や喘息などが多く、4〜5日もすれば元気に退院していきます。

この地域で入院が可能な小児科は当院だけなので幅広く受け入れますが、小児循環器の専門家や特殊な治療環境は大学にしかないので、先天性の心疾患がある新生児や白血病のような特殊な治療が必要な患者さんは、診断をつけて大学に送っています。そんな状況ですから、4人体制で交代で夜間当番をしている現状で、すごくきついということはありません。

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