大学紹介

福島県立医科大学

【教育】復興を支える福島県立医科大学

橋本 康弘教授

福島県立医科大学医学部教務委員長 橋本 康弘

本学は、一昨年の東日本大震災および原子力災害からの長期的な復興にむけて大きな使命を果たしています。具体的には、本年「ふくしま国際医療科学センター」が本格始動し、県民健康管理調査、原子力災害時18歳以下生徒の甲状腺検査などが系統的に行われます。このセンターには放射線関連の新しい講座が設立され医学部教育にも関与することになります。

現在、医学教育は大きな変革期にさしかかっていると思われます。課題の1つに臨床教育の充実が挙げられます。これは、日本の社会が臨床実技に習熟した医師を求めることによりますが、世界的な医学教育の流れでもあります。臨床実習の充実には大学病院以外での臨床研修が欠かせません。本学では、今春より会津医療センター(大学より約60Km)を開設し“第2附属病院”としての機能を期待するとともに、第5学年のBSL(臨床実習)を行う予定になっております。本学にとって、大学外の病院で系統的にBSLを行うことは初めての試みであり、今後の臨床実習重視のカリキュラムに先鞭をつけるものであると考えます。また会津医療センターは、本学が熱心に取り組んできた地域医療の拠点としても重要な役割を担うものと期待されております。

福島復興を含めて大きな変革期を迎えている本学において、福島県のみならず日本や世界で活躍できる医療人の育成を目指していきたいと考えております。

【研究】福島県立医科大学における大学院教育と研究活動

福島県立医科大学大学院医学研究科長 挾間 章博

大学院医学研究科では、博士課程として高度医学研究者コースと専門医研究者コースが設置されています。高度医学研究者コースは、最先端の医学研究を行い医学の発展に貢献できる人材養成を目的としています。専門医研究者コースは、臨床医としての研鑽を積みながら学位と共に専門医の資格を得ることを目的としています。

臨床医学分野では、先進的で高度な医学・医療の研究を地域の人々に還元してこそ価値が生まれます。そのためには、研究と同時に日々の診療が大切であり、また若い医師にとって専門医の取得はキャリアアップに重要です。専門医の取得のためには、所定の診療時間を確保する必要があります。このように、研究と診療の両立を目指しているのが専門医研究者コースです。

また、本学で行われている研究について述べると、大型プロジェクトとして挙げられるのがNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)プログラムに採択された「遺伝子発現解析技術を活用した個別がん医療の実現と抗がん剤開発の加速」プロジェクトです。がん組織に発現している遺伝子を網羅的に解析することにより各がん特有のバイオマーカーや治療に結びつく抗がん剤感受性遺伝子情報などを見つけようとするプロジェクトで、平成19年4月にトランスレーショナルリサーチセンターが発足し、「ふくしま医療-産業リエゾン支援拠点」が設立されました。

現在、東日本大震災後の医学・医療における復興拠点として設立準備が進められている「ふくしま国際医療科学センター」においても、医療・産業トランスレーショナルリサーチセンターが設置され、現在進められているプロジェクトが更に発展することが期待されます。この「ふくしま国際医療科学センター」には、先端臨床研究センターも設置され、分子イメージングや最先端機器による各疾病の早期診断や、最先端医学教育・研究を推し進めて行きます。このようなプロジェクトを担うのは、若い世代の方々です。是非、研究参加を期待します。

【学生生活】面倒見の良さと部活の一体感

福島県立医科大学医学部4年 佐藤 哲、同4年 武田 由紀子
同4年 白井 友梨、同4年 鈴木 昴名

佐藤: 他の大学では生理学の授業が厳しいと聞きますけど、うちは伝統的に解剖学と組織学が難しいんです。解剖学の実習では一学期の間に口頭試問が3回、試験が2回ありますし、組織学のスケッチでは、苦心して描いたものを提出してもなかなか受け取ってもらえなくて、落とされては再提出という流れを繰り返すことになります。でもそのお陰でスケッチの技術は相当磨かれました。

武田:一番印象に残っているのは産婦人科の授業です。先生が国試のことを熟知していて、授業のプリントに載っている問題1000問をやっておけば国試の心配はしなくていいと言われました。覚えるのはかなり大変ですけど、そういってもらえると安心して勉強できますよね。

白井:うちの大学は単位を一つでも落としたら留年なんですけど、そのかわり追試や再試をやってくれる授業が多いです。先生の面倒見が良いので、頑張る学生のことは最後まで見守ってくれる感じですね。

鈴木:南福島駅周辺に住んでいる学生が多いです。みんな1年の終わりぐらいから車を持つようになります。福島県立医科大は山の上にあって周りには飲食店があまりないので、飲む時は山を下りて南福島や福島の駅周辺に行くことが多いですね。

武田:冬はスノーボードによく行きます。一番近い箕輪スキー場には車で30分。使う機会も多いので、自分のボードを持ってる人が殆どですね。入学時には滑れない人も、1年の体育実習で3泊4日のスキー合宿に行くので、そこで覚えます。

佐藤:うちは新歓と学祭の時の学生のやる気が凄いんですよ。基本的には部活単位で動くんですが、あの時期の部の一体感は他にはないんじゃないかな。あまりに熱を入れ過ぎないように、新歓の時期には部活の飲み会の回数が制限されているくらいです。運動神経のいい新入生はどこの部も欲しがりますけど、そこはまあ話し合いをしたりして(笑)、部活間の軋轢を生まないように気をつけています。

※医学生の学年は取材時(2013年2月)のものです。


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