大学紹介

弘前大学

【教育】郷土を愛する医師の養成

弘前大学

弘前大学大学院医学研究科 学務委員長 若林 孝一

弘前大学医学部医学科の教育課程の特徴は、診療参加型教育、地域医療教育、少人数教育にあります。診療参加型としては、早期臨床体験実習(1年次)、臨床実地体験実習(2年次)、臨床実習Ⅰ(Bedside Learning)(5年次)、臨床実習Ⅱ(Clinical Clerkship)(6年次)が挙げられます。1年次の早期臨床体験実習は附属病院と学外施設(障碍者支援施設、老人ホームなど)で、2年次の臨床実地体験実習と5年次の臨床実習は附属病院で行っています。さらに、6年次の臨床実習では、学内または学外の3病院(診療科)を体験します(現在は12週。来年度から24週に拡充)。地域医療教育としては、社会医学実習(3年次)、地域医療学(4年次)があり、6年次の臨床実習では4週間の地域(へき地)医療実習を義務付けています。少人数教育としては、基礎人体科学演習(1年次)、Problem-Based Learning(2年次)、研究室研修(4年次)を導入し、研究室研修発表会では全員が発表と質疑応答を行います。さらに、医師としての役割や医療倫理に関しては、医の原則Ⅰ(1年次)、医の原則Ⅱ(2年次)、医療安全学(4年次)の授業を実施しています。 これらの授業の展開により、入学後早期からの医療現場の体験、地域医療を含む体験型臨床実習の実施、地域社会との連携による医療関連教育の実践を行い、職業観の涵養や社会に参画する意欲・態度の形成、専門的職業人(医師)としての役割、そして郷土愛を身に付けます。

なお、国際交流も積極的に実践しており、毎年夏に5年生を中心にテネシー大学メンフィス校(米国)や米国空軍病院(三沢市)に10名程度を派遣しています。
最後に、2005年以降の本学の新卒者の医師国家試験の平均合格率は96.0%で全国平均を大きく上回っています。

【研究】世界に発信し、地域とともに創造する医学研究

弘前大学

弘前大学大学院医学研究科附属高度先進医学研究センター センター長 伊東 健

 

弘前大学医学部医学科では、大学が掲げる「世界に発信し、地域とともに創造する弘前大学」というスローガンのもと、地域の要望に即した、かつ最先端の医学研究を行っています。青森県では飲酒や喫煙等の生活習慣を背景に脳卒中の発生率が高いことが問題でしたが、本学では、昭和40年に医学部附属脳卒中研究施設を設置し、脳卒中の病態解明や予防法の開発に取り組んできました。平成15年には「医学研究科附属脳神経血管病態研究施設(脳研)」として改組し、現在では脳神経病理学講座、脳血管病態学講座、脳神経生理学講座、脳神経内科学講座の4部門が脳神経科学の最先端の研究を行っています。平成21年度には「心の遺伝子リポジトリ形成」というタイトルで大型の特別研究経費が概算要求で認められ、遺伝子改変動物を用いた解析を中心に脳神経疾患の病態解明や脳機能に関与する遺伝子の生理機能の解明を行っています。また、平成17年度に設置された高度先進医学研究センターは現在、分子生体防御学講座、糖鎖工学講座、糖鎖医化学講座(寄附講座)からなり、酸化ストレス応答や糖鎖研究を中心としたポストゲノム研究を推進しています。

また、平成18年度から特別教育研究センター(現・特定プロジェクト教育研究センター)としてがん診療・研究センター、移植医療研究センター、循環器病研究センター、社会医学センター(現・健康・スポーツ医科学センター)を医学研究科に設置し、それぞれのテーマの下に実績を挙げています。特に社会医学講座では平成17年より「岩木健康増進プロジェクト」という包括的住民コホート研究を開始し、弘前市岩木地区の一般住民1,500名からの膨大な健康情報および血液サンプルを収集して、疾患とライフスタイルの関連性を検討しながら健康指導などを行い、地域の健康寿命延伸に貢献しています。

【学生生活】将来医師になった時に役立つ知識と力を身に付ける

弘前大学医学部医学科 4年 熊江 優

弘前大学の授業の特徴は、病理学など基礎系の先生が熱心なところだと思います。周りを見ると基礎よりも臨床志向の学生が多いですが、たとえ今は基礎の重要性が分からないとしても、後々理解してくれればいいというスタンスで授業をされている印象があります。臨床分野だと循環器の授業が有名で、うちの学生は他大の学生と比べて心電図の読みがうまいと言われるそうです。また青森県の疾病特性にあわせ、脳神経系の講座の授業も非常に充実しています。基礎・臨床ともに、将来医師になった時に使える知識を教えるという姿勢は一貫しています。そのためか、国試に関してもあくまで通過点の一つだという印象があります。国試だけでなく、もっと先のことを見据えて勉強しなさいとおっしゃる先生が多いですね。

弘前大学では1・2年次に学年を6~7人のグループに分けて、臨床系と基礎系の先生が1人ずつ担任のように付いてくれる制度があります。先生と一緒にご飯を食べに行くこともありますし、進路や私生活についてアドバイスしてもらうこともあります。1年次に先生と個別に話す機会は少ないですし、弘前大学の先生の面倒見の良さを象徴するような制度じゃないかと思っています。

僕は硬式テニス部に所属していて、シーズン中はほぼ毎日練習しています。6年生まで現役で活動する人も多いですし、卒業した先輩も練習に参加したり試合の応援に駆けつけてくれたりと、部内の人間関係は濃密です。医学生は高校時代に勉強一筋であまり集団行動を経験していない人が多いですが、部活の人間関係を通して将来医師としてチームで医療を担っていくための力を身に付けているんだと思っています。


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