創刊10周年企画 これからのDOCTOR-ASE
私とドクタラーゼ(前編)
これまでドクタラーゼの取材に参加した皆さんから、参加しようと思ったきっかけや、取材を通じて感じたことについて語ってもらいました。
外山 尚吾
北海道社会事業協会帯広病院 医師(京都大学卒)
ドクタラーゼとの出会い
"Tomorrow's Doctors"という、イギリスの卒前医学教育認証評価基準の冊子を読みながら、医学教育の向かうべき先について話し合う企画に参加し、その模様を誌面に取り上げてもらったのがドクタラーゼとの出会いでした。それをきっかけに様々な活動に参加し、医学部の授業の外にある自分の関心事に取り組むことができたように思います。
学生生活を振り返って
『山中静夫氏の尊厳死』鑑賞会のレポートの執筆は、学生時代に積み上げてきた生と死にまつわる思索を言語化する良い機会でした。「Face to Face」では、他大学の友人と対談し、かつて「医師になること」自体に葛藤を抱いていた時期がある者どうしとして、6年間の医学部での学生生活を総括することができました。
2020年8月、卒前医学教育における人文学・社会科学の扱いについて調査した原著論文を、筆頭著者として執筆し、『医学教育』誌上に掲載された。医学とは何かを問う「医学概論」の現代的再構成に強い関心を持つ。
<ドクタラーゼ登場企画>
20号「医学教育の展望」/23号特集「医学生よ、声をあげよ」/25号「医学生の交流ひろば」寄稿/32号「日本医師会後援映画『山中静夫氏の尊厳死』」/36号「Face to Face」
松本 千慶
国立国際医療研究センター病院 医師(東京医科歯科大学卒)
多様な背景を持つ医学生との出会い
私が初めてドクタラーゼを読んだのは5年生の時で、その後すぐ29号の特集記事の座談会に参加する機会を得ることになりました。「医学生から見た『ダイバーシティ』」をテーマに様々なバックグラウンドを持つ医学生と対談することができ、視野を広げることができたと感じています。
積極的に活動した医学生時代
学生時代は、予防医療普及の活動などに参加していました。医学生という、医学について一般の人より知識はあるけれど、まだ医師ではないという特殊な立場を活かし、様々な方と関わることができました。「Face to Face」ではこうした経験や学士編入を決めた理由などについて、私と同じように学外の活動に積極的に参加している後輩にインタビューをしてもらいました。
東京大学在学中にバンド活動・テレビ出演・ライターを経験し、大学卒業後に東京医科歯科大学に2年次編入学。在学中に8か月間留学。医学生留学応援団体「イノシル」や予防医療普及協会の活動に携わる。
<ドクタラーゼ登場企画>
29号特集「医師とダイバーシティ」/30号「Face to Face」
後藤 万里奈
国際医療福祉大学(2年)
医師のキャリアへの興味
ドクタラーゼは高校で配布されていたので、医学部受験を意識しはじめた頃から読んでいました。自分には将来どのような選択肢があるのかを知りたかったので、医師のキャリアに関する記事に特に関心がありました。特に、地域医療に従事されている先生へのインタビューは、具体的なお話を知ることができて興味深かったです。今後はぜひ、ドクタラーゼの取材に参加して、医学部の外の世界を知りたいと思っています。
受験生の頃から読んでいたドクタラーゼの記事に関心を持ち、2年生になった今年、編集部に取材参加希望の問い合わせをした。取材には近日参加予定。
創刊10周年企画 これからのDOCTOR-ASE
私とドクタラーゼ(後編)
天野 将明
京都府立医科大学(4年)
ドクタラーゼの取材をきっかけに
予備校に通っていた時、医学部の雰囲気を知るため、また、面接対策のために読みはじめました。医学部入学後は学外の活動に参加したいと考え、ドクタラーゼ編集部に取材参加の問い合わせをしました。当時まだ関わりのなかった先生に直接お話を伺うため、先輩と共に参加した「医師への軌跡」の取材は、医学生としての自分の今後を考えるきっかけにもなりました。
学外の活動を還元する場
現在、僕は様々な学生団体の学外活動に関わっています。ドクタラーゼでは、RED SEAT Projectで行っているAEDの普及・啓発活動について紹介するため、「医学生の交流ひろば」に寄稿をしました。同じinochi WAKAZO Projectのメンバーと対談をした「Face to Face」は、こうした団体活動で経験したことを後輩に還元したいと考えて参加しました。
大学入学後よりinochi WAKAZO Projectをはじめ様々な学生団体で活動。現在は同団体より生まれたRED SEAT Projectのコアメンバー。日本救急医学会学生・研修医部会(SMAQ)近畿副ブロック長を担当。
<ドクタラーゼ登場企画>
27号「医師への軌跡」/36号「医学生の交流ひろば」寄稿/38号「Face to Face」
尾関 有香
宮崎大学(2年)
ドクタラーゼに刺激を受けて
受験生の頃、多方面で活躍されている先生や学生に関するドクタラーゼの記事を読むたび、私も医学生になったらこんな環境で学びたいと夢を抱きました。実際に医学部に入ってみると、地理的な問題もあって他大学の学生とつながりにくいことに気付き、自分から行動を起こすことにしました。「医師への軌跡」で、以前からお話を伺ってみたかった先生にインタビューをし、現在ではドクタラーゼ編集部でアルバイトをしています。
他大学の教育学部を卒業後、再受験で医学部に入学。現在はドクタラーゼ編集部でアルバイトもしている。
<ドクタラーゼ登場企画>
34号「医師への軌跡」/39号「同世代のリアリティー」
上野 裕生
旭川医科大学(5年)
プロジェクトを立ち上げて
医学部入学以前に文系の学部を卒業しており、地域のために何かできる人になりたいと公務員として勤務した経験があります。それを活かして自分ができることを探るなかで、地域で学生の立場からフレイル予防の普及に取り組む「旭川フレイルプロジェクト」を設立しました。ドクタラーゼでも、「医学生の交流ひろば」に寄稿し、活動を紹介しました。
ドクタラーゼで取材を経験
同じ大学内の先生であっても、医療に対する思いなど踏み込んだ話を聴ける機会はなかなかないので、「医師への軌跡」でのインタビューは良い経験になりました。また、37号の特集記事では、旭川市保健所の健康推進課を後輩と共に取材しました。
他大学を卒業後、公務員としての勤務経験を経て医学部に編入学。2018年に「旭川フレイルプロジェクト」を設立、地域の中で学生の立場からフレイル予防の普及に様々な形で取り組んでいる。
<ドクタラーゼ登場企画>
30号「医師への軌跡」/35号「医学生の交流ひろば」寄稿/37号特集「保健所の仕事」
※取材:2021年11月
※取材対象者の所属は取材時のものです。



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