
これから長い医師人生を
歩み始める皆さんへ
医師の先輩たちがこれまでどのように歩みを進めてきたか、どのような思いで医師という仕事に向き合っているのか。様々な人の考え方や生き方を知り、自分のキャリアや人生を豊かなものにしていきませんか。
それぞれの立場で努力する等身大の医師の姿

『ドクタラーゼ』では、前号(2022年10月発行・第43号)から2回にわたって、臨床研修後の様々な医師のキャリアについて特集してきました。今回は、開業医・病院院長・大学教授という、医師としてある一定の立場や役割を得たともいえる先生方にお話を伺いました。
もちろん、今回紹介した仕事や生き方が医師のキャリアの「ゴール」だというわけではありません。医師の資格は一生ものであり、医師は生涯にわたって様々な形で社会に貢献できる職業です。ただ、学生の皆さんにとってはとても遠い世界のように感じる立場・役割の先生方であっても、その時々で壁に直面したり迷ったりしつつ、様々な選択をしてきて今に至っています。また、今の立場にあっても迷いがないわけではなく、手探りで試行錯誤しながら、それぞれの場所で日々努力しています。そうした等身大の姿を、この記事を通じて感じ取っていただけたら幸いです。
様々な医師の人生を知り自分の引き出しを広げる

この特集に限らず、『ドクタラーゼ』では、年齢も活躍するフィールドも、働いている場所も異なる様々な医師に取材し、そのライフヒストリーを記事にしてきました。
「自分が将来何をやりたいのかわからない」「こういう生き方をしてみたいが、自分にできるのか不安」など、様々な悩みを抱える医学生のニーズに応える記事がたくさんありますし、「将来は絶対この分野に進もうと決めている」という人も、幅広い情報や様々な価値観に触れて自分の視野を広げていくことは重要です。過去号の記事は全て『ドクタラーゼ』のホームページから閲覧することができますので、ぜひ、興味のある記事を探して読んでみてください。
また、皆さん自身も、大学や実習先などで出会う先生方に直接話を聴いてみてはいかがでしょうか?「これまで、何を考えてどのようなキャリア選択をしてきたのか」「仕事にどのような思いで向き合っているのか」「苦労したり、悩んだりしたことはあったか。そこからどう抜け出したのか」を尋ねてみたり、あるいは「将来のキャリアについて迷っているので、アドバイスが欲しい」と相談してみるのも良いでしょう。
授業や実習と関係ないことについて話しかけることには少し勇気がいるかもしれませんが、先生方は皆、後輩や学生たちに何かできることがあれば力になりたいと思っているはずです。きっと快く応じてくれることと思います。
皆さんが、多くの医師の歩みや思いを知ることで引き出しを増やし、自らのキャリアを豊かにしていくことを、日本医師会は応援しています。そしていつか、医学生や若手医師が皆さんのところに話を聴きに来ることがあれば、自分の医師人生について誇りを持って語っていただけると嬉しく思います。




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