Cytokine:集まれ、医学生!(前編)
【北海道】北海道地域医療体験実習の募集
北海道地域医師連携支援センター
北海道では、北海道内の地域医療に関心のある道内外の医学生の皆様を対象に、地域医療現場の体験実習を行っています。
ぜひこの機会に体験実習に参加して、北海道の地域医療とそれに携わっている医師の熱い思いに触れてください。
募集要項
●対象
卒後、北海道内の医療機関で地域医療に従事する意志のある道内外の医学生
●募集人員
10名程度(募集人員に達し次第、募集を終了します)
●募集・実施時期
参加学生の希望と受入医療機関の都合を調整して随時実施します。なお、離島での実習体験については1月末まで募集し3月に実施します。
●実習内容
参加学生の体験実習希望内容を踏まえ、受入医療機関と調整・決定します。受入医療機関についての詳細は、右記WEBをご参照ください。
●実施日程
1日から3日間程度で、参加学生と受入医療機関の意向をもとに調整します。
●費用負担
1.北海道の旅費規程に基づき、参加学生の道内移動にかかる交通費(道外の場合:実習施設最寄りの空港と施設の往復。道内の場合:自宅から施設の往復)、日当及び宿泊費を北海道が負担します。
2.実習期間中に加入していただく損害保険の保険料(1,000円程度)は参加学生の負担とします。
●問い合わせ・申し込み先
右記のメールアドレスに、住所・氏名・連絡先・大学名と「地域医療体験実習参加希望」を記載の上、送信してください。申込関係書類を送信又は郵送いたします。
※医師の方を対象とした地域医療視察・体験事業も行っておりますので、北海道の地域医療に興味のある医師の方も下記のメールアドレスにご連絡ください。
●担当・問い合わせ先
北海道地域医師連携支援センター
(北海道保健福祉部地域医療推進局 地域医療課医師確保推進グループ)
〒060-8588 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
TEL:011-204-5214
E-Mail:hofuku.tiikiishi1[a]pref.hokkaido.lg.jp([a]を@に変えてください)
WEB:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/cis/ishikakuho/index2.htm
Facebook:「北海道地域医師連携支援センター」で検索してください。
【宮城】医学生修学資金貸付事業などの取り組み
宮城県医師育成機構
宮城県医師育成機構では、医学生修学資金貸付事業を実施しています。大学卒業後に宮城県内の自治体病院等で地域医療を担っていきたいと考える意欲的な医学生に向けた制度です。対象は東北大学に加え全国の医学部に在学する医学生で、返還の免除も可能です。
募集要項
●対象
東北大学枠:東北大学医学部医学科の3年次に在学する医学生
一般枠:全国の大学医学部または医学系大学に在学する医学生に、最大6年間修学資金の貸付を行います。
●貸付額
東北大学枠:月額10万円
一般枠:月額20万円
●貸付期間
東北大学枠:3~6年次の4年間
一般枠:最大6年間
●返還免除の条件
大学卒業後、貸付期間の2倍の期間のなかで、貸付期間と同じ期間、宮城県知事が指定する病院での勤務(臨床研修の期間を含む)
●詳細
●その他の支援事業
宮城県医師育成機構では、修学資金貸付事業以外でも様々な事業に取り組んでいます。毎年8月には医学生夏季セミナーを開催しており、医学生に地域医療の現場に触れてもらい、また医学生同士の交流を深めてもらっています。今年度の夏季セミナーは、東日本大震災による被害が大きかった沿岸部の気仙沼地域で、震災後初めて開催する予定です。
メルマガ「みやぎ医師.COM」では、機構構成員が「医師として忘れられない思い出」を執筆するほか、宮城県の病院や地域についての情報を配信しています。
これら以外にも、研修医・若手医師の支援など、大学卒業後実際に宮城県で働き始めた後も安心して地域医療に貢献できる体制づくりを行っています。医学部進学を検討している高校生、医学部に在籍する大学生のみなさん、住み良さに絶対の自信がある宮城県で、ぜひ医師として活躍してください。
Cytokine:集まれ、医学生!(後編)
【徳島】結婚・育児支援を通して若手医師のキャリア形成を応援する
徳島県医師会
臨床研修を経て、自身の医師としてのキャリアを形成していく時期に、生涯のパートナーを見つけ、家庭を築くことを考える人は多いでしょう。そんな若手医師が安心して人生とキャリアを形作っていくためには、ワークライフバランスが保てるような環境を整備していく必要があります。今回は、徳島県で行われている若手医師向けのユニークなキャリア支援プロジェクト「アン・ドゥ・トロワ」を取材しました。
安心してキャリアを形成するために
地域医療が崩壊しつつある現在、特に地方部においては、若手医師が安心して働き続けられる環境が必要です。徳島県医師会長の川島先生は、若手医師のワークライフバランスを実現する方策について以下のように話しています。
「卒後徳島県で医師として働き続けてもらうことを考えた時に、仕事だけではなく、家庭の負担をどう軽減できるかが重要だと考えました。そこで県医師会として、2008年から医師を対象とした保育支援を始めたのです。」
徳島県医師会では徳島市内2か所の託児所と契約して、会員が子どもを預けやすい体制を整えました。保育所との二重保育や延長保育にも対応しているほか、県医師会が主催する研修会などでマミールームを設置して研修を受けやすい環境を整えるなど、若い医師が育児とキャリア形成を両立できるようにしているそうです。
「取り組みが功を奏して、若手医師の入会が増えてきました。男女を問わず、安心してキャリアを形成できる環境を整えることで、徳島県で働くことに希望を持ってもらい、結果として地域医療を支える体制が充実することを目指しています。」
(写真右)託児所の対象は0歳~小学1年生
保育だけでなく結婚まで支援する
保育支援が好評を得る一方で、育児の手前の段階、つまり結婚についても支援が必要だとの声が上がったそうです。そこで徳島県医師会は、若手医師向けの結婚支援活動を行うようになりました。福祉委員長の今井先生によると、結婚支援の取り組みとして、最初に行ったのは親同士のお見合いだったそうです。
「未婚の子どもを持つ医師会員が68名も集まり、『親の集い』を行いました。子ども以上に熱心で、『おたくの息子さんは~』などと会話が盛り上がりました。その後結婚支援のあり方をどうしていけばいいかを議論しながら、若者同士の交流イベントを企画するようになりました。現在は男性が28名、女性が59名登録していて、約半数が医師なんですよ。」
昨年度も陶芸教室やバーベキュー、フットサル大会などが開催されたそうです。そうしたイベントの一つに参加し、現在医師とお付き合いをされている方にお話を伺いました。
「ガチガチのお見合い形式というのは敷居が高いですが、友人と誘い合わせて行けるイベントであることが決め手でした。プロフィール情報を提出する必要があるのですが、医師会さんの主催ということで、安心できました。」
こうした徳島県医師会の取り組みだが、男性の登録者数が少ないという悩みがあるといいます。
「独身の男性がどうしても参加に至らないようです。その原因には、徳島県内のイベントであることが挙げられるように思います。狭い土地なので、お見合いをしているらしいという噂が立つのを嫌って、二の足を踏んでしまう方も多いのだと思います。徳島県に限るのではなく、四国一円や日本全国で同様の取り組みが広がっていけば、自ずと参加のハードルが下がるのではないでしょうか。」(男女共同参画委員長 岡田先生)(写真・正面左から県医師会の岡田先生・今井先生)
徳島県医師会では、7月の男女共同参画フォーラムで、医学生や若手医師などの声を聞きながら、今後の取り組みを考えていく方針です。



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