子どもたちと共に成長しよう
香川大学 児童問題研究会ひばり
こんにちは、初めまして。私たちは、香川大学医学部サークルの児童問題研究会ひばりです。主に障害を持った子どもと関わるボランティア活動を通して子どもたちとご家族を支援し、同時に自分たちも学び、成長することを目的としています。ひばりの設立は1983年と古く、現在は約40名の会員がいます。活動内容は主に、おひさま教室への参加、附属病院でのボランティア、児童デイサービスでのボランティアの3つです。
おひさま教室とは、月に一度、高松平和病院が主催する活動で、主に自閉症やダウン症を持った小学2年生までの子どもが参加しています。この教室にボランティアとして参加することが、ひばりのメインの活動です。おひさま教室では、春の公園での運動会、夏の水遊び、秋の芋ほり、冬のスキー合宿など季節ごとに多彩な活動を行っています。おひさま教室の子どもには、他者とコミュニケーションを取ることが苦手な子どもも多いです。私たちの役割は、子どもたちがまずはボランティアと仲良くなり、さらに他の子どもとも関わりが持てるように支援することです。最初は私たちを警戒していた子どもも、根気よく話しかけていると少しずつ打ち解けてくれ、活動が終わるころには自分から手をつないでくれるようになることもあります。他の子どもと関わることができずにいる子ども同士が、ボランティアの連携により、遊び道具の貸し借りなどができるようになることもあります。このように、子どもたちの成長に自らが少しでも関われていると実感できるところが、おひさま教室に参加することの魅力です。
2つ目の活動は、香川大学附属病院の小児病棟に入院している子どもと遊んだり、勉強のお手伝いをすることです。子どもたちの多くはベッド上での生活に退屈しており、なかには病院や医師への恐怖感を抱いている子どももいます。そのような子どもと関わることで、病院や医療に対する負のイメージを取り除くことができれば良いと考えています。
3つ目の活動は、みきの家三木町児童デイサービスセンターで、介護スタッフの補助をするというものです。食事やトイレなどの日常生活を補助することは、私たちの将来につながる貴重な経験といえます。 これら3つの活動に共通するのは、そこで得た経験が確実に、医療人を目指す私たちの糧となるということです。これからも日々、子どもたちと積極的に関わり、自らも成長していきたいと考えています。

満員御礼!第26回家庭医療学夏期セミナー
日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会
こんにちは!私たち「日本プライマリ・ケア連合学会学生・研修医部会」は1988年より日本プライマリ・ケア連合学会の支援を受けながら、年に1度の夏期セミナー開催と全国各地での支部活動を中心に、多くの学生が活動しています。その目的は①家庭医療・総合診療の重要性を学ぶ機会を、未来の医療を担う若者に提供すること②学部の卒前教育では深く取り上げられない家庭医療について、正しい知識を得たうえで気軽に情報交換し、将来の医療者像を語り合える場所を提供することの2点にあります。今回はそんな当団体の活動主体「夏期セミナー」について今年度第26回のご報告をさせていただきます。
―「家庭医療」という名のFRONTIER!―
今年で26年目を迎えた「学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー」(通称夏セミ)。開始当初は医学生を対象とした数十名規模のものでしたが、年々参加者も増え、今年は職種問わず学生・講師合わせて500名以上の方が集う大規模なセミナーとなりました。そんな今年第26回のテーマは「FRONTIER」。全国から集う全ての参加者が、家庭医療というジェネラルな道に挑み続ける先生方との交流を通して将来へ向けて新しい一歩を開拓していってほしいという願いが込められています。スタッフ一同、このテーマに相応しい夏セミの開催を目指して新企画を導入するなど、1年間準備して参りました。今年、また1つ進化した第26回は学びも感動もより一層大きなものだったのではないでしょうか。
写真は第26回の懇親会集合写真です。今年も熱く、楽しい、笑顔いっぱいの夜となりました。夏セミの3日間ではこの懇親会をはじめ、様々な場面で医療に対する考え方・技術に触れることが可能です。学生も先生も関係なく、時間も忘れて熱く語り合った思い出は、参加者一人ひとりにとって大きなインパクトとなったことでしょう。私たちは、そのインパクトが、この先、家庭医療をはじめとした多方面にわたって医療を開拓《FRONTIER》する皆様の糧となることを願っています。
【第27回へ向けて】
第26回を閉幕し、私たちは既に次なるステージへ動き出しています。夏期セミナーが、将来の家庭医療・総合診療の発展と参加者の成長により寄与できる場となりますようにスタッフ一同これからも駆けていきます。夏期セミナーの更なる飛躍にご期待ください!
WEB:http://www.jpca-srs.umin.ne.jp/kasemi/
文責:五嶋嶺、鵜篭ゆきこ、吉本尚




- No.44 2023.01
- No.43 2022.10
- No.42 2022.07
- No.41 2022.04
- No.40 2022.01
- No.39 2021.10
- No.38 2021.07
- No.37 2021.04
- No.36 2021.01
- No.35 2020.10
- No.34 2020.07
- No.33 2020.04
- No.32 2020.01
- No.31 2019.10
- No.30 2019.07
- No.29 2019.04
- No.28 2019.01
- No.27 2018.10
- No.26 2018.07
- No.25 2018.04
- No.24 2018.01
- No.23 2017.10
- No.22 2017.07
- No.21 2017.04
- No.20 2017.01
- No.19 2016.10
- No.18 2016.07
- No.17 2016.04
- No.16 2016.01
- No.15 2015.10
- No.14 2015.07
- No.13 2015.04
- No.12 2015.01
- No.11 2014.10
- No.10 2014.07
- No.9 2014.04
- No.8 2014.01
- No.7 2013.10
- No.6 2013.07
- No.5 2013.04
- No.4 2013.01
- No.3 2012.10
- No.2 2012.07
- No.1 2012.04

- 医師への軌跡:西脇 聡史先生
- Information:October, 2014
- 特集:緩和の視点 患者の生に向き合う医療
- 特集:緩和ケアの基本的な考え方
- 特集:専門的緩和ケアの3つの現場 緩和ケアチーム
- 特集:専門的緩和ケアの3つの現場 ホスピス・緩和ケア病棟
- 特集:専門的緩和ケアの3つの現場 在宅緩和ケア
- 特集:医師に求められる「緩和の視点」木澤 義之先生
- 特集:医師に求められる「緩和の視点」細川 豊史先生
- 同世代のリアリティー:子どもを保育する 編
- チーム医療のパートナー:臨床心理士
- チーム医療のパートナー:精神保健福祉士
- 10号-11号 連載企画 医療情報サービス事業“Minds”の取り組み(後編)
- 地域医療ルポ:島根県隠岐郡西ノ島町|隠岐島前病院 白石 吉彦先生
- 10年目のカルテ:整形外科 八幡 直志医師
- 10年目のカルテ:整形外科 頭川 峰志医師
- 医師の働き方を考える:多様性を認め、働き続けやすい環境をつくる
- 医学教育の展望:高校からの9年間で人間力豊かな医師を養成
- 大学紹介:順天堂大学
- 大学紹介:埼玉医科大学
- 大学紹介:岐阜大学
- 大学紹介:鹿児島大学
- 日本医科学生総合体育大会:東医体
- 日本医科学生総合体育大会:西医体
- 第2回医学生・日本医師会役員交流会開催!
- 医学生の交流ひろば:1
- 医学生の交流ひろば:2
- 医学生の交流ひろば:3
- FACE to FACE:櫛渕 澪 × 梅本 美月