サマーキャンプ@亀田2014報告レポート
医師のキャリアパスを考える医学生の会
2014年8月6~7日、1泊2日のサマーキャンプが亀田総合病院で開催されました。医師のキャリアパスを考える医学生の会」とは、マッチング制度や臨床研修、専門医制度の変更、医師の計画配置などが議論されるなか、医学生自身が自らのキャリアについて学び、考え、発信していくためのネットワークです。その理念に基づき、毎年行っている企画の一つがサマーキャンプ@亀田です。前身の企画を含め5年目となるこの企画は、千葉県鴨川市にある亀田総合病院との共同で開催されており、医学生のみならず、医療に関わる未来を思い描く学生が集い、チーム医療について考えを深めていく1泊2日のキャンプです。今年も50人を超える学生、そして亀田総合病院で働く職員の方々が学生とほぼ同数お集まりくださいました。
1日目は、講演・院内見学を通して患者さんのためにできるチーム医療のあり方について考え、働き手が提供できるもの、システムや設備が提供できるもの、そしてその根底にある患者さんへの思いを学びました。午後はグループディスカッションや、他職種になりきるロールプレイを通して、能動的にチーム医療についての考えを深め、自分の専門分野以外の職種の働きへの理解や周りに自分の職がどう捉えられているかといった新たな視点を多く得ることができました。また夜には院長先生をはじめ多くの職員の方とBBQを行い、未来の医療を担うもの同士、熱い思いをぶつけ合いました。日中の限られた時間のなかで行うワークでは表現しきれなかった内容を夜遅くまで語ることで友好を深められ、良い時間となりました。
2日目は「1つの事実の2つの真実」と題し、プロフェッショナル性が会話の中で誤解を生んでしまうリスクを、ロールプレイを通して体験しました。専門的知識が身につくほどに、意図せずに患者さんとの会話の中にひずみが生まれてしまうことを身をもって実感しました。参加学生からは「ただ漠然と定型句の様に発していた“チーム医療”に対して具体的なビジョンが描けるようになった」「将来一緒にチーム医療を担いたいと思う友達が出来た」などの声が多数寄せられ、充実した夏のひとときとなりました。
今後も医師のキャリアパスを考える医学生の会では長期休みを利用しての勉強会などを随時企画・発信していく予定ですので、ぜひご期待下さい。
サマーキャンプ@亀田2014代表 東京女子医科大学5年 李 殷先

自分らしさをみつけよう
奈良医大 社会医学研究会
社会医学研究会は、ボランティアと国際交流を主な柱とした様々な活動を行っているサークルです。ボランティア活動としては、保育園やデイサービスセンター、ホスピス病棟、地域の団体などにおいて、様々な行事の開催やそのお手伝い、そして利用者の方々との交流を行っています。国際交流としては、AMSA・IFMSAという世界中の医療系学生が集まる団体の活動に参加したり、交換留学プログラムを運営したりしています。部員は自分の興味のある活動を見つけて参加し、医療系学生として大切な経験を積んでいます。
できる災害支援を考え行動する
奈良医大 NARA Will
奈良県立医大学生災害ボランティアグループのNARA Willでは、学生が中心となって被災者や医療従事者をサポートする活動をしています。毎年夏休みには和歌山県立医大の学生と合同で、福島県内で被災病院や仮設住宅での傾聴活動、草刈りなどのボランティア活動を行ってきました。福島での活動を通じて、活動を継続すること、被災者に寄り添うこと、地域で医療を学ぶことの大切さを実感しました。また豪雨災害に対して学生ボランティアをグループ外からも募集し、被災地での支援活動なども行っています。
私たちに救える命
奈良医大 Nara Life Support Club
この部では主に心肺蘇生法について学び、互いに教え合っています。みなさんは目の前で人が倒れたとき、助けるために何をしたらいいかわかりますか。あるいは知っていてもなかなか動けない人もいるのではないでしょうか。私たちは現場で率先して救命に臨めるよう、日頃から勉強しています。また、このような活動は自分たちだけでやっていても仕方ありません。多くの人に心肺蘇生法を学んでもらって、いつどこで誰が倒れても近くにいる人がすぐに救命措置を行える。そのために、いずれ市民向けの講習会を開けたらいいなと思っています。



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- 医師への軌跡:西脇 聡史先生
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- 特集:緩和ケアの基本的な考え方
- 特集:専門的緩和ケアの3つの現場 緩和ケアチーム
- 特集:専門的緩和ケアの3つの現場 ホスピス・緩和ケア病棟
- 特集:専門的緩和ケアの3つの現場 在宅緩和ケア
- 特集:医師に求められる「緩和の視点」木澤 義之先生
- 特集:医師に求められる「緩和の視点」細川 豊史先生
- 同世代のリアリティー:子どもを保育する 編
- チーム医療のパートナー:臨床心理士
- チーム医療のパートナー:精神保健福祉士
- 10号-11号 連載企画 医療情報サービス事業“Minds”の取り組み(後編)
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- 10年目のカルテ:整形外科 頭川 峰志医師
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